1000日前

亡きご主人の一周忌。法事の後座で「命日まであと一カ月ありますね」と申し上げた。ついでに、20代の孫に「法事はあの世へ生まれた誕生日祝いみないなものさ。誕生日のお祝いだって遅れるよりは、『少し早いけど』と早めにお祝いするほうがいいでしょ。だから、早めにやるんだよ」と説明した。将来、迷信好きな人に「法事は遅れてやっちゃいけないんだって」と脅された時の用心のためである。罰が当たるのが怖いから「早めに」やるのではない、世話になった人たちの温かい思いから継承された麗しい習慣だ。すると、施主のおばあちゃんが言った。「ええ、そうですとも。供養は1000日前だっていいって親が言っていました」。すかさず、孫が反応した。「今日が一周忌なんだから、1000日前じゃ亡くなる前に法事をやることになるじゃないか。あはは」。後座も含めて、いい供養だった。ちなみに、今日は明日の「浪曲の庭」(15時~17時、入場無料)の一日前です。あはは。

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