「断袖(だんしゅう)」と「抜歯(ばっし)」

「袖を断つような情け」
愛する者同士が一緒に寝て、一方が起きる時、自分の着ている浴衣の袖が相手のからだの下にあるので、自分の着物の袖を切って、相手を起こさない気遣いをすること。
---とまあ、このくらいの説明でいいかと思う。

 中国語の「断袖(だんしゅう)の仲」と言えばゲイの仲という意味だが、男女の仲でも、親子の仲でも、こうした情はあるものだと思う。
 で、今日、歯をまた一本抜いた。だから、昨日の私と今日の私は違う。これを諸行無常という。「私は空である」と言うこともできる。
 抜いたとたんに痛みがなくなるのは、麻酔や痛み止めの薬のためばかりではない。歯を抜けば痛みがなくなるのだから、ありがたい。これも昨日の私と違う点である。ぐははは。
 それにしても、五十年近く、よく色々なものを噛んでくれたと思う。
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