本日お釈迦のご命日

 お釈迦さまが亡くなったのは2月15日、如月望月(きさらぎもちづき)である。
 80歳だった。これを称して「無余涅槃(ムヨネハン)に入られた」と言います。

 「涅槃」は「欲望の火が消された状態=悟り」である。問題は「余り無しの涅槃」だ。それまでは「余りが有った(有余涅槃ウヨネハン)」ということになる。

 どんな余りかというと、悟ったお釈迦さまでも「睡眠欲」「排泄欲」「食欲」などは生きていれば有るということ。

 悟りはなかなか得らず、煩悩がウヨウヨしている私だが、さてムヨムヨ(いよいよと無理に読んで下さい)死を迎える時に、自分の人生に納得して「ウムウム」と頷(うなず)けるようになっていたいものである。

 仏教のいい所の一つは「お釈迦さまでも死んじゃう」ということ。その厳然たる死に永遠の命という裏打ちをするようになるのは、お釈迦さまが亡くなってからずっとずっと後のことだろうと思う。
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