『ヤクザに学ぶ組織論』とバレンタインデー

 『ヤクザに学ぶ組織論』山平重樹著・ちくま新書
 必要に迫られて今日読んだ本のタイトルです。

 何の必要があって坊さんが「ヤクザ」の本を?

 あはは。実は一般の方にとっての「非日常」を「日常」として生きている点。
 道を極める……これを称して「極道」(本当は任侠の法は「獄道」と書くらしいですけど)。
 師匠弟子の関係は親分子分。兄弟弟子関係はアニキ舎弟。お師匠さんの言うこと絶対と親分の言うこと絶対。
 ねっ?似てるでしょ?これで結構「義理」を重んじるところも似てるんです。

 で、昨年決めたここ2年間の宗派での研究テーマが「義理人情と日本仏教」ってぇタイトルなんです。
 住職室にはあと10冊くらい、その関係の本がうずたかく積まれています。でもご安心ください。ヤクザ坊主なんていわないように注意しますから。

 そして、お釈迦さまが亡くなった日(涅槃会ネハンエ)を明日に控えて今日はバレンタインデー。「義理と情け」のチョコをいくつかいただきながらも、今日の私にとっての一番素晴らしいプレゼントはチョコに非ず、三笠書房から午後届いた「『般若心経、心の大そうじ』の12刷6000部が決まりました」のメールだったかもしれません。
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