街場のメディア論 (光文社新書) 価格:¥ 777(税込) 発売日:2010-08-17 |
「本を書くのは、読者に贈り物をすること。」
著者は、常に“著作権フリー”を主張しています。
そもそも、「本」自体に価値があるのではなく、
読んだ人が、これは自分への贈り物だと思った瞬間に価値は生じる。
現在のメディアの脆弱さや問題点を
ビジネスやシステムという視点ではなく
古来から機能していた「贈与と反対給付」という
誰も言わなかった視点で分析しています。
●予見できたにもかかわらず、「知らなかった」を連発するメディア。
誰でも言いそうなことなら、メディアは不要ではないか。
●メディアの書き方が、一般の人の「ふるまい」に影響する。
被害者の立場を先取りして、社会全体をクレーマー化させている。
●変わらなくてよい制度にも、変化を求めるのが、メディア。
医療や教育に、市場原理を持ち込み崩壊させた。
まとめに出てくるのが、「贈与を受けたと思いなす」力。
人間を人間たらしめている根本的な能力だそうです。
(これがあると、現状を常に幸せだと感じ、
どんどん成長できるそうです。)