水戸梅日記

水戸・いばらき

街場のメディア論

2010-11-30 | 読んだ本
街場のメディア論 (光文社新書) 街場のメディア論 (光文社新書)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2010-08-17

  

「本を書くのは、読者に贈り物をすること。」

著者は、常に“著作権フリー”を主張しています。

 

そもそも、「本」自体に価値があるのではなく、

読んだ人が、これは自分への贈り物だと思った瞬間に価値は生じる。

   

現在のメディアの脆弱さや問題点を

ビジネスやシステムという視点ではなく

 

古来から機能していた「贈与と反対給付」という

誰も言わなかった視点で分析しています。

 

  

●予見できたにもかかわらず、「知らなかった」を連発するメディア。

 誰でも言いそうなことなら、メディアは不要ではないか。 

 

●メディアの書き方が、一般の人の「ふるまい」に影響する。

 被害者の立場を先取りして、社会全体をクレーマー化させている。

 

●変わらなくてよい制度にも、変化を求めるのが、メディア。

 医療や教育に、市場原理を持ち込み崩壊させた。 

 

 

 まとめに出てくるのが、「贈与を受けたと思いなす」力。

 人間を人間たらしめている根本的な能力だそうです。

 

 (これがあると、現状を常に幸せだと感じ、

 どんどん成長できるそうです。) 

    

 

コメント
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