水戸梅日記

水戸・いばらき

ひとりでは生きられないもの芸のうち

2008-02-16 | 読んだ本
ひとりでは生きられないのも芸のうち ひとりでは生きられないのも芸のうち
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-01-30

 

 

 大好きな内田樹さんの新刊。

 相変わらず、面白いです。

 そして、タメになります。

 (男の籠絡の仕方が載ってます。)

 

 

 現代社会の危機は、「定量的なもの」であり、

 危機に対する処方は、「常識ある大人」の頭数を増やすこと。

 (この本は、少なくとも「5人に1人」くらいの子どもが

 まっとうな大人になってくれることを目指しているそうです。)

 

●労働は自己表現でもないし、芸術的創造でもない。

 (とりあえず、労働は義務である。)

 

●学びや労働や社会生活から逃走できる人間が

 100万単位で存在できるのは、

 日本が豊かで安全で福祉が充実しているから。

 (家族解体は、平和のコスト。)

 

●マスメディアは「驚いたふり」をするのを辞めたほうがいい。

 メディアの先端にいる人間にとって

 「こんなことが起きているとは知りませんでした」と

 口にすること自体が恥ずべき言葉ではないのか。

 

●「現代人は情感が乏しいので、

 情感を表す語彙が貧困になった」のではない。

 「情感を表す語彙が乏しくなったので、

 情感が乏しくなった」のである。

 (言語には、現実変成能力がある。)

  

●ほとんどの人は逆に考えていると思うが、

 「その人がいなくては生きてゆけない人間」の数の多さこそが

 「成熟」の指標である。

 

 

 タイトルである 「ひとりでは生きられないもの芸のうち」

 つまり、「あなたがいなければ生きてゆけない」というのは、

 

 「自分」の無能や欠乏を認める言葉ではなく、

 「だからこそ、あなたにはこれからもずっと元気で生きて欲しい」

 という「あなた」の健康と幸福を願う予祝の言葉なのだそうです。

 

 

 ・・・すみません。遅くなりました。

 男の籠絡の仕方でしたね。

 

①「あなたには、才能があると思うの。」

  で、これでダメなときは、

②「あなたのルックスが好きなの。」

  これで完璧だそうです!

 

コメント (5)
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