ひとりでは生きられないのも芸のうち 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2008-01-30 |
大好きな内田樹さんの新刊。
相変わらず、面白いです。
そして、タメになります。
(男の籠絡の仕方が載ってます。)
現代社会の危機は、「定量的なもの」であり、
危機に対する処方は、「常識ある大人」の頭数を増やすこと。
(この本は、少なくとも「5人に1人」くらいの子どもが
まっとうな大人になってくれることを目指しているそうです。)
●労働は自己表現でもないし、芸術的創造でもない。
(とりあえず、労働は義務である。)
●学びや労働や社会生活から逃走できる人間が
100万単位で存在できるのは、
日本が豊かで安全で福祉が充実しているから。
(家族解体は、平和のコスト。)
●マスメディアは「驚いたふり」をするのを辞めたほうがいい。
メディアの先端にいる人間にとって
「こんなことが起きているとは知りませんでした」と
口にすること自体が恥ずべき言葉ではないのか。
●「現代人は情感が乏しいので、
情感を表す語彙が貧困になった」のではない。
「情感を表す語彙が乏しくなったので、
情感が乏しくなった」のである。
(言語には、現実変成能力がある。)
●ほとんどの人は逆に考えていると思うが、
「その人がいなくては生きてゆけない人間」の数の多さこそが
「成熟」の指標である。
タイトルである 「ひとりでは生きられないもの芸のうち」
つまり、「あなたがいなければ生きてゆけない」というのは、
「自分」の無能や欠乏を認める言葉ではなく、
「だからこそ、あなたにはこれからもずっと元気で生きて欲しい」
という「あなた」の健康と幸福を願う予祝の言葉なのだそうです。
・・・すみません。遅くなりました。
男の籠絡の仕方でしたね。
①「あなたには、才能があると思うの。」
で、これでダメなときは、
②「あなたのルックスが好きなの。」
これで完璧だそうです!