水戸梅日記

水戸・いばらき

ウェブ時代をゆく

2007-11-20 | 読んだ本
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2007-11-06

 

 

 ベストセラーとなった「ウェブ進化論」を書いた

 梅田望夫さんの新刊です。

 

 前作の「ウェブ進化論」に対するネット上の書評2万件を読み、

 「自分が発信したものが、読者固有の経験と結びついて

 自分が意識していた以上のものとして還ってきた」

 という体験を踏まえて書かれた本です。

 

 前作を貫いていた「オプティミズ(楽天主義)」は、今回も健在で、

 これからの時代の生き方について、具体的なアドバイスがありました。

 

 この本を読んで、未来をちょっと覗き見したような・・・、

 ちょっとドキドキした気持ちになりました。

 

●ウェブ進化という大変化に直面している同時代の私達の生涯は

 「一身にして二生を経るが如し」。

 

●この時代に生きるうえで大切なことは、

 「最初の半分」での常識(現在私たち皆が身につけている常識)と

 「あとの半分」での常識はきっと異なるはずだという想像力を

 抱きながら生きること。

 

●言語化された知がネットを介して容易に共有されることで

 あらゆる分野に「学習の高速道路」が敷かれるが、

 その先にあるのは「大渋滞」。(羽生善治二冠)

 

●大渋滞の先でサバイバルするには、

 大渋滞を抜けようと「高く険しい道」を目指すか、

 大渋滞に差し掛かったところで高速道路を降りて

 道標のない「けものみち」を歩いていくか、

 という二つの選択肢がある。

 

●大好きな分野があって、目の前に「学習の高速道路」がある。

 ここを走るのが楽しくて仕方なく、時間がいくらあっても足りないと

 感じる人は、「高く険しい道」をいく資格十分。

 人生の幸福とは、「好きを貫いて生涯を送ること」。

 

●「高く険しい道」が、専門志向の自由な生き方であるのに対し

 「けものみち」は、総合志向の自由な生き方。

 ただ、日本では、「けものみち」の生き方が言語化されていない。

 

●「けものみち」は、「ロールモデル思考法」で見つける。

 外部の膨大な情報からたくさんの「ロールモデル(お手本)」を

 直感で選び続け、なぜそれに惹かれたのか考え続けることで

 自分の志向性が見えてくる。

 

●「けものみち」で大切なのが、「in the right place at the right time」

 「正しいときに、正しい場所にいる」ことで、これが全て。

 誰かの心に印象を残し、大切な時にその誰かから誘われる能力

 ・・・と言うと難しく聞こえるが、人間としてごく常識的で、

 少し積極的に日常を丁寧に生きることに他ならない。

 

●「群集の叡智」とは、ネットの混沌が整理されて顕れるものではなく

 「もうひとつの地球」に飛び込んで考え続けた

 「個」の脳の中に顕れるものである。 

 

●「もうひとつの地球」を健全に進化・発展させていくためには

 より良く生きることへの意味を持ち、何らかの分野に秀でた人が

 「パブリックな意識」強く持って、そこに関与していくことが必要。

 それによって、一日五分の善意や小さな努力を持ち寄る参加者を

 世界中から惹きつける創造的コミュニティも現れるのではないか。

 

 

 最後の話は、「ソフィアバンク」のような取り組みかなぁ・・・

 と思いました。 ↓

 http://www.sophiabank.co.jp/japanes/index.html

 

コメント
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