風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

人(4)エンターテイナー

2009-12-29 01:56:28 | 日々の生活
 今年も多くの著名人が亡くなられました。亡くなられた方を多く知っているということは、それだけ私自身も年をとったということでもありちょっと寂しくもありますが、その中でも一番衝撃的だったのは、マイケル・ジャクソンさんの突然の早過ぎる死でした。ニュースを知ったのは、4年の海外勤務の末、まさにシドニーを発つ日の朝のこと、前日に家具を売り払い、ホテルに泊まって、マンションを引き払う最後の日の朝、ホテルのレストランでゆっくりと朝食を取っていて、レストランの片隅に置かれた映りが良くないテレビの映像に驚愕したのでした。その時の記憶と相俟って、この一年の中でも、ひときわ印象に残っているわけです。King of Pop、同時代に最も輝いたエンターテイナーの一人でした。
 マイケル・ジャクソンを初めて知ったのは学生の頃でしたが、正直なところ、話題になっていたからこそ「スリラー」のレコードをレンタル店で借りて聞いたクチで、私にとっては私自身と言うよりも常に世間への影響力の大きさによって私の中に存在感を示した人でした。所謂黒人音楽に囚われず、白人にも受け入れやすい曲作りをしたと言われ、まさに彼が登場する前と後とでは音楽シーンが変わったことは驚くべきことでありましたし、他方、顔がどんどん白くなって行くのがなんだか不憫でもあり、またゴシップや訴訟が多かったのも有名税と言うべきでしょうし、恐らく誤解も多かったのだろうと思います。
 そんな彼の素顔は、案外、生涯を通じて、世界各地で子どもたちのための慈善活動を続けたあたりにあったのではないかと思います。Wikipediaによると、2004年のNYタイムズ紙に彼の一ヶ月の生活費が2億円で、おもちゃ代だけで一ヶ月に3000万円費やしていたと紹介されていたそうです。ディズニーランドが好きで、以前住んでいた自宅には遊園地や動物園が併設されて「ネバーランド」と呼ばれていた通り、お伽話のような人生を駆け足で走り去って、最後まで私たちの手が届かないまま、伝説になりました。合掌。
 上の写真は、マレーシアで唯一のカジノ施設、ゲンティン・ハイランド。子供も遊べる娯楽施設になっています。ぼんやり霞んで見えるのは、山の上にあって霧に包まれているからです。
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