昨日、第二次安倍内閣の女性閣僚二人が辞意を表明しました。やれやれまた「政治とカネ」の問題かとうんざりします。しかし・・・
前・法相の松島みどり議員の場合、たかがウチワと言うなかれ、ということなのでしょう。公職選挙法が禁じる、公職者や選挙の候補者が選挙区内で金銭、物品その他の財産上の利益がある「有価物」を配る寄付行為に当たるそうです。なるほど、さすが事業仕分けで鳴らした蓮舫議員による、今度は茶々を入れられない完璧な追及でした。ご本人も四年前にウチワ“もどき”を配った経験があるそうですが、骨組みのない紙だけで作った円形のもので、穴を開けて指を通すと立派にウチワとして使えるものの、個人ビラとして届け出て、選管の承認を得たので、寄付には当たらないと、堂々としたものです。他方、松島議員は、骨組みと柄のあるしっかりしたつくりだったため、「うちわとして使えるが、討議資料」との苦しい言い逃れは、結果として許されませんでした。
前・経産相の小渕優子議員の場合は、さすがに言い逃れの言葉も出せません。地元支援者のために開催した、東京の劇場「明治座」で有名歌手らが出演する観劇会の収支報告で、過去二年にわたり会費収入が過小申告され、平成24年に至っては記載自体がなかったそうで、地元市民団体が小渕氏を刑事告発する事態にも至ったそうです。後援会関係者か小渕氏自身あるいは親族が着服した可能性はともかく、もし裏金化して24年の衆院選などで買収に使われていたとすれば公選法違反に該当するといいますが、どうしてすぐバレるようなことが放置されたか、脇が甘かったとしか言いようがありません。地元のおばあちゃんが(娯楽が乏しい田舎故)この観劇会を楽しみにしていたのに・・・とインタビューに寂しく答えていたのが、なんとも哀れでした。
本来、民主党をはじめとする野党には、息切れしそうなアベノミックスの要である成長戦略の内実を追及して欲しいし、東アジアを巡るまともな安全保障論議や原発再稼働を含む実質的なエネルギー政策論議を期待したいところですが、安倍さんの任命責任を追及するべく、ますます気合いが入っているようで、私たちの多大なる税金で賄われる国政の場が足を引っ張る場と化し・・・というのは私の恨み節で、女性閣僚二人は、国会審議がまともに進まなくなる事態を懸念しての辞意表明、速やかな事態収拾に至りたかった気持ちはよくわかります。
産経新聞によると、二人の辞任の可能性が報じられていた18、19両日に実施した世論調査で、「与党に対抗できる野党」への期待を尋ねたところ「特にない」が51・1%に上り、政党支持率では民主党が9月の前回調査より0・7ポイント減の6・5%、維新は同1・6ポイント減の4・4%と低迷、野党再編に「期待しない」が54・5%を占めたそうです。最大支持を集める?のが無党派では、自民党は大いに恥じ入るべきであり、最近は野党の不寛容さによるものなのかどうか分かりませんが自民党にも寛容さが薄れてきたのは大いに反省して欲しいし、弱小、と言って失礼に聞こえるような野党には大いに奮起して欲しいものですが、相変わらずですねえ。
前・法相の松島みどり議員の場合、たかがウチワと言うなかれ、ということなのでしょう。公職選挙法が禁じる、公職者や選挙の候補者が選挙区内で金銭、物品その他の財産上の利益がある「有価物」を配る寄付行為に当たるそうです。なるほど、さすが事業仕分けで鳴らした蓮舫議員による、今度は茶々を入れられない完璧な追及でした。ご本人も四年前にウチワ“もどき”を配った経験があるそうですが、骨組みのない紙だけで作った円形のもので、穴を開けて指を通すと立派にウチワとして使えるものの、個人ビラとして届け出て、選管の承認を得たので、寄付には当たらないと、堂々としたものです。他方、松島議員は、骨組みと柄のあるしっかりしたつくりだったため、「うちわとして使えるが、討議資料」との苦しい言い逃れは、結果として許されませんでした。
前・経産相の小渕優子議員の場合は、さすがに言い逃れの言葉も出せません。地元支援者のために開催した、東京の劇場「明治座」で有名歌手らが出演する観劇会の収支報告で、過去二年にわたり会費収入が過小申告され、平成24年に至っては記載自体がなかったそうで、地元市民団体が小渕氏を刑事告発する事態にも至ったそうです。後援会関係者か小渕氏自身あるいは親族が着服した可能性はともかく、もし裏金化して24年の衆院選などで買収に使われていたとすれば公選法違反に該当するといいますが、どうしてすぐバレるようなことが放置されたか、脇が甘かったとしか言いようがありません。地元のおばあちゃんが(娯楽が乏しい田舎故)この観劇会を楽しみにしていたのに・・・とインタビューに寂しく答えていたのが、なんとも哀れでした。
本来、民主党をはじめとする野党には、息切れしそうなアベノミックスの要である成長戦略の内実を追及して欲しいし、東アジアを巡るまともな安全保障論議や原発再稼働を含む実質的なエネルギー政策論議を期待したいところですが、安倍さんの任命責任を追及するべく、ますます気合いが入っているようで、私たちの多大なる税金で賄われる国政の場が足を引っ張る場と化し・・・というのは私の恨み節で、女性閣僚二人は、国会審議がまともに進まなくなる事態を懸念しての辞意表明、速やかな事態収拾に至りたかった気持ちはよくわかります。
産経新聞によると、二人の辞任の可能性が報じられていた18、19両日に実施した世論調査で、「与党に対抗できる野党」への期待を尋ねたところ「特にない」が51・1%に上り、政党支持率では民主党が9月の前回調査より0・7ポイント減の6・5%、維新は同1・6ポイント減の4・4%と低迷、野党再編に「期待しない」が54・5%を占めたそうです。最大支持を集める?のが無党派では、自民党は大いに恥じ入るべきであり、最近は野党の不寛容さによるものなのかどうか分かりませんが自民党にも寛容さが薄れてきたのは大いに反省して欲しいし、弱小、と言って失礼に聞こえるような野党には大いに奮起して欲しいものですが、相変わらずですねえ。