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風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

シルバー・ウィーク

2009-09-23 18:10:37 | 日々の生活
 いつの間にかシルバー・ウィークと呼び習わされる5連休もいよいよ今日まで。家でだらだらしていると、あっと言う間です。連日、高速道路の渋滞報道を見ていると、民主党の目玉政策である高速道路無料化は現実的かどうかと言う議論より、どうしてかくも一斉休日を取りたがる日本という国柄に思いを馳せます。
 実際に日本の国民の祝日は年間15日と、先進国の中で一番多いようです。オーストラリアは連邦制のため、祝日は州毎に定められますが、NSW州では、全州共通の祝日6日に州独自の4日を加えて10日でした。他方、マレーシアは、大英帝国支配の名残りで、多民族に配慮して、イスラム教徒やヒンドゥー教徒や中華系住民のそれぞれの記念日を祝日に設定しているため祝日が多く、連邦で14日、ペナン州では2日加えて16日といった具合です。日本はそういう国並みに祝日が多い。
 日本では、自分だけが有給休暇を取りづらいといった雰囲気があるのは、欧米とは異なる労働観のせいもあるでしょう。その欧米は、アダムとイブが罰として労働を与えられたように、労働に対する忌避感が根底にあります。それもあって、個人が有給休暇としてのバケーションを取得するのが基本で、アメリカやオーストラリアでは、子供の学校を休ませてまで、家族が共に過ごす時間を大切にするのには驚かされました。公と個の関係で言うと、欧米は個人主義的であり、日本は対極にある集団主義的とでも言えそうです。日本においては、独特の勤労観があり、子供優先の習慣があり、お上が仕切りたがることにさして抵抗せずに受け入れる習性あり、普段から混雑や渋滞に慣れて我慢強い国民性あり、渋滞になろうとも一斉の祝日を有難がる気性は、なかなか変わらないのでしょうか。
 上の写真は真夏のクリスマス休暇(メルボルン郊外)。
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