ブルーシャムロック

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6月のキンナラ_01

2010-05-14 11:15:48 | 逆襲の藤隆
「こんな事をして佳かったのかな?」
逹彌は、日もとっぷり暮れた小学校から少し年かさの少女と
出てきた。
「まあ、それはそれでよかったんじゃないの。」
少女は言う。
「はるかちゃん、友希を出し抜いてやったとは考えたけれども・・。あいつは・・。」
逹彌は曇った顏をした。
「あいつだって、やっているかもしれないよ。私たちと同じ事をね。」
はるかと名乗る少女も言った。
「あんな有り余る隊力だけが取り柄の奴が出来たかな。」
逹彌は疑った顏をした。
「このまえ、すごく遅い時間に帰ってきてね。たぶん、私たちと同じ事をやっていたと・
・。」
はるかは言葉を返した。
「ああ。」
そう発した逹彌であるが、なんだか表情は優れない。自分がやりたいことと憧れた人が
応じてくれた事に對する複雑な思いである。
つづく








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