ブルーシャムロック

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沢山のブドリやネリためにやらねば_4

2023-12-18 06:01:28 | 逆襲の藤隆
「うん。僕はね。今度の出木杉英才と研究している
水着用布は、軍事転用可能なんだぜ。
最も、出木杉英才に言ったらバカ怒り
されるのは目に見えているけれども。」
酒の席で山田守は古くからの友人に言う。
「そんな馬鹿なことは、この俺も。」
と、山田守の友達の獨りも言うのだが、
「ああ、この僕が軍事転用できる技術
を、出木杉英才に研究させているのは、
自分の目を盗んで、えっくすしに
介入しようとするからだ。
ひょっとしたら出木杉英才、
奥さんのyちゃんよりえっくすしに
興味を持っているのだろうね。
だから、出木杉英才は
えっくすしの何のみにもならない
技術に手を出す。だから
戒めのために意地惡で軍事転用
できる技術を研究させている。」
と、山田守は口にウィスキーを
含みながら答えていた。
「そりゃすごい。まあ傍目には
軍事転用とは思えないね。
ところで、えっくすしの技術は
誰のためになるんだ。」
と友人は答えていた。
「しばしば僕のオフィスにも
現れる平行世界の
22世紀の人間だよ。
彼らにとっては、喉から手が出る
技術だ。その彼とえっくすしを
合わせようかな。」
と山田守は言う。
「なんか知らないけれども、
おかしな方向になってほしくない。
私たちはわかるけれども。」
とまた旧友は答えていた。
舞台は変わる。
横浜の上大岡。
平賀知世がインターネットの端末で
新しい水着用布を見ている。
山田守と出木杉英才が研究している素材だ。
「放置された竹林の竹と
対馬の漂流プラスチックの
加工会社などと協力して
木綿と化學纖維の中間の素材を作った
と言っている。」
と平賀知世は答えていた。
「ええっそうなのこれで水着って作れる
んだ。」
と遊びに来ていた日下部浩一郎は
答える。
「ああ。企業秘密もあるって
言うよね。」
と同じように着ていた柿沼萌美も答えた。
「これまでの素材と違うんだったら、
またこれで水着を作ろうかな。」
と、平賀知世は答えていた。
でも、知世の顔は一抹の不安を覚える顔だった。

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