ブルーシャムロック

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助手席の女性

2016-04-27 18:26:34 | 逆襲の藤隆
「それにしても、ワクワクしています。」
私、平賀知世はある女性を助手席に乗せている。
今日は、{先生}と呼ばれる男性の家にあるものを届けに行った帰りだった。
そのなかで、先生のゼミ生だろうか。一人の女性が横浜の自宅に行く事になった。
「本当にスキタイ人の資料が読めるんでしょうか。」
私は一瞬考えて
「えっ。そうですね。」
と簡単に返した。
わからない人に簡単に話しておくが、スキタイ人というのは古代ギリシャなどの文献に出てくる
騎馬遊牧民族である。元々は{先生}はCeltが専攻で、スキタイ人はそこまで知らないのだ。
「{先生}が少しうんざりするような顔であなたのことを見ていましたが。」
私はハンドルを握りつつ、女性の方を見た。
「私も軽率だと思ったのですが、私も先生の魅力に引かれて先生のゼミ生なったのです。
本来の専攻がスキタイ人なのは私の母方の祖母がウクライナ人の考古学者で、祖母の専攻である
スキタイ人に関心を持ったのです。」
と女性は答える。
「ukraineでしたら、スキタイ人の遺跡も多いですよね。」
私もそう答えた。
私もこういうのは嫌いではないが、考古学・歴史学が専攻ではない私にはなには別なことにこだわっている
人というぐらいに感じる。
「私の養父は{先生}の共同研究者でね。イギリスにいるときに養父と知り合ったんですよ。」
私は女性に、素っ頓狂なのは承知で言う。
「そうか。だからかぁ・・・。」
女性は答えた。
横浜に近づくに連れ朝焼けが綺麗になっていく。
おわり

かなりわがままな送り出し

2016-04-11 16:50:26 | 信・どんど晴れ
貴殿らが、小田原に行くようだけれども、私は少々羨ましい。
貴殿らのおばば様の命に従い、ある意味なくなくこの島と加賀美屋にとどまる
私はココだけの話、島も嫌いだったし、島を離れて猫も杓子も行く大阪・関西も嫌いだった。
だから、小田原と同じ神奈川県の学校に進学できると思ったら、そこに進学を決めた。
シェアハウスという形で、住む場所にも恵まれた。
誰も邪魔しない關東にとは思ったけれども、関東は結構厳しかった。
やたらと鹿児島本土と沖縄の人間ばかり幅を利かせて、奄美の人間はそれほどいない。
奄美の情報はあるけれども、南日本というと沖縄や鹿児島の本土の情報が優先されている
感じ。生活していて、芋焼酎や泡盛は多くて、南日本のイメージでは桜島とシーサーばっかり描かれている
関東には東北の人が多いように思うけれども、私が住んでいた神奈川県の街は新潟や石川・富山の人間、
あるいは沖縄出身者の方が多いと、浅草・深川・上野あたりより多いと思われているようだった。
この前みた遠州と深川を合わせた映画があったけれどもあれは出鱈目だ。
深川は誰にでもやさしい訳じゃない。東北の人間に
べたべたしすぎる。
そこら辺の空気が嫌で神奈川県のルームシェアしていた秋田出身の
Roommateがそう言っていた。
それでも小田原に行くんだったら、それはいい。冷静に考えて横浜にも新宿にも電車一本だ。
神奈川県に住んでいた私が言うからお前ら大丈夫だ。