ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

金沢での出来事

2021-05-22 06:08:53 | 逆襲の藤隆
「そういえば、御社の親会社のような関係だった大道寺財閥の
社長令嬢のかたは儚で美しかった。腰まである長い髪が美しくてね。」
金沢市に本社のある大門山財閥の若き總帥はそう答えた。
大門山財閥は、新興の重機を扱う作業で、トンネルの掘削を行うために使う重機は
定評がある。大門山財閥は現在の当主によって大きく発展した。
「ところで、大道寺財閥のお嬢さんって当時いくつだったのですか。」
山田守は聞いた。
「当時中学校1年生、13歳だったと思います。私が高校3年で18歳だったのですが、
大人っぽい感じに圧倒されたのですが、金沢の老舗の和菓子屋に赴いて私がおすすめ
したのですが、とても喜んでくれまして、大切なお友達にもあげるといってくださって。」
總帥はしみじみと、そして美人だった女性にデレデレとしていた。
「もしかしたら、總帥はロリコンですか?」
山田守は意地悪な質問をした。
「いえ、あまりの美しさにびっくりしたのです、その後テロリストに襲撃されて
死んでしまったのです。私が恋い焦がれた人はもうこの世にいません。」
と總帥は語った。
「そうなんですね。」
山田守は、表情を変えなかった。
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えっくすしとyちゃんの結婚披露宴

2021-05-06 05:21:30 | 逆襲の藤隆
「僕とyちゃんの結婚披露宴か。多元宇宙なんて見たくもなかったが、胸くそ悪い
光景だ。yちゃんにニヤニヤしている僕を結婚式の来客の席に座っているのが気に食わない。
なぜだ。胸が張り裂けそうだ。誰が出来杉を呼んだんだろうか。僕か、それとも
yちゃんだろうか。」
最近えっくすしが開発した多元宇宙移動機という機械で、パラレルワールドの
自分を覗くことに成功したえっくすしである。
えっくすしの心の中には、出来杉を斥[しりぞ]けなければいけない。あいつに勝ちたいという
心が芽生えてきた。
「でも、僕はあのyちゃんと結婚した、僕を守るために僕は頑張っているから皮肉だよな。
あのぐらいの器がなければ、無意識のうちに人に傷を負わせている出来杉には勝てない
と思うときもあるよ。」
とえっくすしは苦笑した。
そんなとき、えっくすしのスマホにあるダイレクトメールが飛び込んできた。
「出来杉博士、山田守氏と一緒に、航空機エンジンを開発。レシプロエンジンを
簡単にターボプロップエンジンに換裝できるシステムである。」
とダイレクトメールは伝えていた。
「先日も、山田守氏は木綿とも化學纖維を混ぜた水着用布を開発したと聞く。
私も山田守氏とは出會つたが、僕と出来杉との間に立って、立ち回っている。
これで僕もyちゃんと結婚した自分のサポートができるのかもしれない。」
とえっくすしは答えた。

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yちゃんは冷徹にも出来杉との結婚式に僕を呼ばなかった。

2021-05-05 06:39:54 | 逆襲の藤隆
「なぜ、えっくすしを僕と君の結婚式に呼ばないんだい。」
出来杉は、yちゃんとの結婚式にかつて彼女が好きで、出来杉のクラスメートだった
えっくすしを呼ばなかったこと残念がった。
「だって、私は彼が好きではなかったし、彼がまとわりついてきただけ
なの。彼も自分の研究の方が優先じゃないかしら。私が呼びたい人だけを
呼びたいの。出来杉さんが、なぜだかえっくすしに執着する意味が分からない。
いつも明晰に答えている出来杉さんが、えっくすしのことになると
変に介在・介入することが多い。」
yちゃんは出来杉を睨んだ。
「ああ。どうしてわかる。彼がもっと大人なってほしい、もっと成長してほしい
と思っているから色々助言するんだ。でも、彼がわかってくれない
だから、彼がわかるまで彼に色々助けてあげるんだ。」
と出来杉は言う。
「その行動が、えっくすしだけではなくて、他に出来杉さんを恐れる人が攻撃してくるのよ。
なぜわからないの。招待状を送らななかった、えっくすしが、生きる価値を変えて、
あなたに介在・介入を防ぐために生きることを選んだのかもしれない。」
とyちゃんは言う。
「そんなバカな・・。」
出来杉は言葉を失っていた。
その後の結婚式のことは筆者は語ることは無い。
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新世紀の神になるというやつより難しいやつ

2021-05-03 15:33:27 | 逆襲の藤隆
「俺は新世紀の神になる。」
といったやつがいた。
それは私にとっては気持ちの上でちょろい。
しかし、出来杉英才のような巨大な力を持ち、それを無意識のうちに拔き身の刃を
見せているヤツのほうが難しい。
えっくすしは、こんなやつと嫁さんの取り合いをしていたのか。
こういうやつに限って一旦負けたふりはいくらでもするんだよ。
それよりも自分の大義を優先する男だから、少しの敗北は計算のうちなんだよな。
無論僕だからそう思うのかもしれないけれども、えっくすしはyちゃんと結婚する事
がゴールなんだろうなぁ。
今彼を執拗に狙ってくるやつへの対処方法を出来杉英才は無いみたいだ。
「君ほどの男が何故襲ってくるやつのことがわからないのか。」
以外にもえっくすし以上に出来杉英才は学習しないのだろうか。
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