ブルーシャムロック

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人は、退出下さい。

通信先の人

2021-11-14 06:55:59 | 逆襲の藤隆
「久しぶりですね。ほにゃらら斎様。あなたに発明祕傳書をもう一回もらうことを
拒絶されてからですから20年以上の時代がたっていますね。あれから発明は
していません。」
山田守は過去や未来の人間と話すことが可能な機械のモニター越しに
ほにゃらら斎という名前の人と話していた。彼こそ先日筆者が
話していた17世紀の陶工である。
「守、元気か。」
傍に陶器人形がいた。
「守くん、大人になったな。私だったら貴殿が生きてけるような気がしている。
今仕事は何をやっているんだい。」
ほにゃらら斎は、山田守に聞いた。
「今は実業家みたいなことをやっています。でも、いまパートナーになっている
人間はいいやつだけれども、自分の力を過信してしまって自分が嫌われ役に
なっていることがわからない奴なんだ。彼自身自分の力を利用している
自分に不信感を持ってみたいで、しばしば自分でものを解決するように言う。
でも、自分の人生がパートナーの男性と出会う事によって仕事が軌道に乗る
ことになったのも確かなのです。」
と山田守は言う。
「まあ、そうだろうな。君のパートナーは人の弱さをわかるけれども、
いいやつなのだが、弱者だからこそ優しくできるものなのだろう。
私も祕傳書を執筆しているとき、自分が利用した奴は数知れずなのだ。
そういう奴は力押しをせずにうまく受け流して利用すればいい。
そうだろう。山田守。」
とほにゃらら斎は言う。
「キットパートナーは、自分の力が絶対無比だから意表を突く戦い方を
知らないみたいだよ。」
陶器人形は言う。
「だといいんだけれどもね。」
山田守はもらした。
「失ったものの代わりに、君は銭を動かす力と人を動かす力を得た。
パートナーの人間と共に君は自分を幸福にすることを覚えたのだ。」
ほにゃらら斎は締めくくった。
「ありがとうございます。ほにゃらら斎様。私は彼を守って行きます。」
と山田守は言う。
「君のパートナーの人間は少々頑固にも思える。君が知らない間に
守ってあげなければ、どこかで命を狙われるな・・。」
とほにゃらら斎は答えた。かつて出会った人をみたように・・。
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漂流プラスチックと夢

2021-11-11 06:00:27 | 逆襲の藤隆
ぷりぷり縣の海岸。
山田守はいつか見た夢をみた。
それは、小学校時代、自分に発明書を渡した17世紀の陶工と彼が
祕傳書に残した陶器人形だった。
「ほにゃらら丸、私の書いた発明祕傳書を何百年かあとの未来の人間に託したが、
その未来世界でも問題が起きているようだったな。」
と陶工は陶器人形に話をしていた。
「そうみたいでありんす。色々山田守と楽しい冒険をしたけれども、
彼が祕傳書をなくしたとき、自分の手で発明をしようと思ったみたいです。」
と陶器人形はまくし立てた。
「ああ。やはり、あの祕傳書は未来世界でも問題を起こしたのか。
あの時代ならば大丈夫だと思ったが・・。」
ため息を付きながら陶器を作る道具の整理を始めた。
「やはりあの祕傳書は世に出てしまってはいけなかったように
あちきは考えておりんす。」
陶器人形は言う。
「ああ、あの祕傳書を託した少年が、また努力して力を合わせることがありそうだよ。」
と、陶工が書齋か仕事場に行った。夢はそこで終わっていた。
冬の海岸、そこにまた漂流プラスチックが流れてくる。
「また、関東の出来杉氏に電話を掛けるか・・・。」
山田守はスマホを取り出した。


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車の中で

2021-11-07 12:25:17 | 逆襲の藤隆
「トラフィックエンドロールの新アルバムに入っている
テッカマンブレードの音楽カバーはこれがアニソンだと問われなければ
意外と行けるのではと思っている。」
朝岡蓮次はしたり顔でハンドルを握っている平賀知世に答える。
今車の中でつけているラジオから、フュージョンバンドトラフィックエンドロールが
新アルバムを発表しているのをキャッチして、知世に質問する。
「そういえば、蓮次くんこれ全曲ダウンロードしたんだっけ。あんまり
トラフィックエンドロールにこだわっている人のイメージがしないから
なおさら不思議に思う。
それともテッカマンブレードの音楽の影響?」
と知世は助手席の蓮次に聞く。
「正直に行ってしまうと、そうかもしれない。以前動画投稿サイトで
テッカマンブレードの音楽のインストカバーをしている人がいたからだ。
他に購入したアルバムとしては、Video Killed The Radio Starを某ギターユニットが
カバーしているのも、その曲の動画投稿サイトでガットギターでカバーしているのが
心に残って、ギターユニットがカバーしているのも全曲ダウンロードした。」
と表情を変えずに答えた。
「昔のcd/アナログ盤,カセットテープの時代から思うけれども、いらないならば
アルバムは購入しないほうがいいかもね。」
平賀知世は答えた。
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