ブルーシャムロック

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古来稀なり

2014-05-27 19:20:06 | 信・どんど晴れ
ここは、私の住む三浦金沢市の釜利谷駅からひと駅行った
能見台という駅にあるケーキ屋である。
開店してから半年経つようだけれども、なかなか人気で行けないので
今人気が落ち着いていると思って足を運んだ。
「このケーキとケーキをください。」
私は適当に一つづつ選んだ。
この中で若い店員の訛が聞いたことがある感じだった。
「済みませんが、もしかしたら、石川県出身の方じゃないですか。」
私は彼女に聞いてみた。
「はい。そうですけれども、わかりますか。もしかしたら、
お客さんも石川県出身の方ですか。」
店員も言う。
「私はq市出身ですよ。」
私は店員に言う。
「私は能登の穴水出身なんです。ここで修行して故郷でケーキ屋を
開こうと思っているところでして。」
とテヘペロな表情をする。
「私は泥龜(deiki)駅前の三浦金沢公立大学で経済学部に
在籍しているんですよ。現在他の大学の学生と
ルームシェアをして暮らしているんです。」
と答えたら店員は
「じゃあ、いろいろ大変じゃないですか。」
という。
「私とは全く違う出身地なんで。一人が秋田でもう一人が沖縄の近くの島
なんでね。」
とサラリと答える。
「秋田と沖縄じゃあ色々とあってなんだか・・。」
と店員が言うことに対して
「あなたも上京して人に揉まれているけど、私もROOMMATEに
揉まれている。お互いがんばろう。」
と言う。
店員は黙って会釈をする。
自動ドアが閉まるとき、私は彼女を応援したいと思った。
おわり
コメント
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