ブルーシャムロック

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ハイウェイで

2015-10-05 17:15:23 | 逆襲の藤隆
「彼らは今回も水着を服の下に着て来るのかな?」
僕は、恋人の平賀知世を助手席に乗せて愛車Volvoを羽田空港まで急がせている。
「うん。そうかもしれない。私も最初はきょとんとなったけれども。」
僕は一瞬考えて、
「僕もびっくりだよ。まあ水着が似合っているから仕方がない。」
という。僕達が話しているのは、日下部浩一郎と柿沼萌美という瀬戸内地方に住むカップルである。
僕と知世のカップルと中がいいので、wデート、あるいは知世の幼なじみバーミリオンとマゼンタも
加えてトリプルデータも結構多い。
浩一郎君は、六尺褌、萌美ちゃんはハイレグのワンピース水着が好きで新しい柄を見せると、
来ている服を脱いで見せる儀式を行う。
ポーン。
メールが着信した音。誰のだろう。
「私みたいね。」
知世が自分の持っている端末を見る。
「着きました。」
メッセージの主は萌美ちゃんだった。
「水着を着てきたら、また茶化すことになるのかな。」
知世は苦笑している。
「僕は、まあ歓迎してやるつもりさ。」
僕も笑った。
さて、車を駐車場に止めて、待ち合わせ場所まで行きますか。
おわり

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2015-10-01 04:58:03 | 信・どんど晴れ
「ずいぶん古い洋館だ。」
私は、ポスターに表示されている場所に足を運んでいた。
「この三浦金沢市方面って、昔は著名人の別荘があったからその余波じゃないかな。」
ツーテールの女性が言う。
「別荘って。」
長いスカートの女性が言う。
「鏑木清方の別荘もココらへんだと歴史や美術の本が伝えていた。」
ツーテールが言う。
「かぶらぎなんとかってなんの人。」
長いスカートは笑っていた。
「私もわからないけれども、そういう有名な人がいたんじゃないの。」
ツーテールはムッとして。
「有名な美人を描くことで有名な人で当時は同業で知られる上村松園と並び称された
人なんだよ。」
と答えた。
「歴史の事詳しいんだな。」
私はそう答えてみた。
「私の専攻は経済学部だけれども、歴史を愛好しているからココらへんは常識だよ。
他に、井上馨という人も別荘を構えていたとか。」
とツーテールが答える。
「まぁ、電話をしてみるから、鍵を借りなければ。」
長いスカートは言う。
彼女は自分の持っているプライベートフォンを取り出して、メモをした電話番号に回していた。
「確かに鍵がない。」
私は、そっけなく答えた。
数分後、鍵を持っている不動産屋のワゴンが来て、そこから出てきた人から鍵を借りて
中に入っていく。
「うわぁ。」
ドアを開けてみるとなんだか広い。昔の別荘だったのか、部屋がちゃんと三人分あるのだ。
「パーティーをやるための大広間もあるんだ。」
長いスカートの女性は目がキラリと光った。
「長いスカートの女性、料理とかできます。」
ツーテールが答える。
「もちろん。大船の女子大の家政学部に在学予定ですから。」
長いスカートが答えた。
「大船だったら、この釜利谷駅近くからは通えないのでは。」
私は答えた。
「あのー。私車を持っているから大船あたりや久良岐駅、關内あたりはそれで通うんで ok 」
と長いスカートは答えた。
「まぁ。そうなのか・・・。ところで自己紹介を。私は高槻久留美、石川県 q 市出身。
今度は三浦金沢公立大学の経済学部に在籍予定。」
ツーテールが答えた。
「横手淡雪。秋田県秋田市出身。大船女子大の家政学部在学中。」
長いスカートの回答だ。
二人は、私を見て。
「松本佳奈。奄美の加計呂麻島出身だ。六浦の k 学園大学の英文学に在籍予定。」
ととっさに答えた。
「顔を見ていて、なんともなく沖縄の近くだと思ったよ。」
ツーテールもとい高槻久留美が答えた。
「うん。上京してきて沖縄の近くの人と知られるのは縁ですね。」
長いスカートもとい横手淡雪が答えた。
これが、関東の 4 年間の始まりだった。