ブルーシャムロック

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下町からの手紙

2024-06-23 06:49:59 | 逆襲の藤隆
東京都の東部、城東地方と言われる場所。
水越清恵は、ここにある街を本部に置くアイドル、「下町乙女」
のマネージャーををしている。
ある団体が主催するアイドルの全國大會の縣豫選には
敗れて、いつも出ている東京都代表は多摩地方を本拠地においている
「誠・乙女」に奪われる。それはさておき、プレゼンをしておこうと
思った清恵にこういう言葉を投げかけた人がいた。
「この対面の文化財になっている建物は、30数年前
ダウンロードサイトで絶賛ダウンロード中のドラマでお母さん役の人が
若かった頃出演した映画のロヶ地だったんですよ。」
という。清恵の先輩職員で男性アイドルグループのマネージャーとして
知られる存在だ。
「えっ。そうなんですか。その映画古い映画なんで題名は
知っているけれども、私が贔屓にしているダウンロードサイトで
ダウンロードできるでしょうか。」
と軽くいなした。
「できるかもしれないよ。」
先輩も簡単に答えた。
ここら邊は關東でも古い歴史の場所なんだ。
と神戸出身の清恵は考えていた。
「そういえば、清恵ちゃんがマネージャーをやっているグループ
今度小平市のイベントに出るみたいだよね。
今日は市役所の担当の人と打ち合わせだったね。」
と先輩は促す。
「あ、そうでした。」
と清恵。
小平市。
今度、「下町乙女」が出るイベントの打ち合わせに出ていくのだが、
彼女が打ち合わせを終わったあと、小平市フィルムコミッションと
言われる場所から聞こえてきた声。
「そういえば、数年前人気プロデューサーが演出したアニメ映画
だけれども、1960-70年代の集団就職の時代が舞台だったけれども、
後半、小平市に舞台が移つたけれども、もしかしたら
あのプロデューサーは、昔の上野駅目指してやってきた人
の心境になれなかったのかな。あの集団就職のアニメ映画
の前にプロデュースした沖縄戦から戦後の沖縄のアニメ映画は
感動したのになぁ。」
と、残念そうだった。
「あのプロデューサー、沖縄にルーツがある人だから
唐突に上野駅周辺から小平市に舞台を移したのかもしれない。
上野駅の心境ってわからない人はわからないのかもしれない。」
ともう一人も聞こえた。
清恵なりにものを難しく考える一瞬だった。

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