ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

ブーケトスの後、

2019-03-25 12:48:55 | 逆襲の藤隆
ブーケトスの後、
「このブーケをもらっていいのかな。」
男はそういった。
「男の人がもらってもいいんじゃないかな。ひょっとしたら自分の未来のためかも。」
女はそういう。
「そうかな・・。俺は君を守る要素がない。この前応募した小説の懸賞も漫画原作の懸賞も
落ちちゃった・・。ここで作家になる夢を諦める方がいいのかもしれないよ。」
男はもらったブーケを握りしめてそういった。
このブーケだけれども、出木杉英才博士と幼馴染の女性の結婚だった。
男は中京広域圏から上京して今の仕事をしているようだった。
「あのー。海造君、ここで諦めて妥協した仕事をしちゃいけない。」
女性は言う。
「里咲(リサ)、俺、できるかな。このブーケ、ひょっとしたら何かに繋がっている感じもする。」
不思議とこのブーケは力をくれるようだった。
結婚式が終わってすぐ、
「英才さん、あの男は現れなかったの?」
出木杉英才の妻はそういった。
「ああ。現れなかった。彼ならば大丈夫だよ。きっと自分で立ち直る。大丈夫だ。」
出木杉英才は言った。
「貴方はそういう。彼は自滅するか。あなたに憎しみの鋒先を持ってくるかもしれないし、
そして私にも累がおよぶ。」
妻はそういった。
「そうかな・・。ははは。」
出来杉は誤魔化すだけだった。
それから、前述しした里咲(リサ)と海造である。
「おっ。映画会社社員募集だって。コレだったら君を養えるかも。」
海造はポスターを見て確信した。
「そうね。映画会社というところに就職して硬い職場にいくのもね・・。」
里咲(リサ)は微笑んだ。
その後、ヒット映画の演出スタッフとして名を轟かす、映画プロデューサー
小野寺海造とその妻里咲(リサ)であることをまだ誰も知らない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出木杉君への声

2019-03-18 17:01:38 | 逆襲の藤隆
「頼むから介入しないでくれ。」
何回君に言ったかな。でも、君は介入し続ける。
それは僕が弱いからだろう。
君は暴力で脅した奴同様、君も絶対無比の力で脅しているところがある。
ある歴史では、亡くなった君の嫁さんと君で僕に折れて妥協したのかもしれないけれども、
僕が解決策を見つけても、君は介入の糸口を見つけて僕にもっとより良い未来を示そうとする。
残念だけれどもね。今僕の研究は君とは全く咬み合わない。
咬み合わないのに、堂々巡りの喧嘩を繰り返してしまっている。
僕がやろうとしているのは、僕と向う岸にいる僕が安心して眠れる世界だ。
無理かもしれないけれども、僕の世界だ。頼む。君は関係ない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする