ブルーシャムロック

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是でもないどこかに僕は住む。

2014-12-16 18:11:46 | 逆襲の藤隆
今し方図書館から帰ってきた所だ。
本を返してきた。
今読んでいたのは、東北聯邦の宮城県出身の憲法学者の著作と
京都出身のノンフィクションライターの著作である。
彼らは今日本列島に介在する問題をいろいろ提起はしている。
それは東北や近畿圏という彼らが所属する世界が軸になりすぎている。
自分が住んでいる場所は、みちのくにも上方にも遠いぷりぷり縣だ。
このぷりぷり縣に移り住むまで、關東に住んでいたけれども、
そのときgに聞こえてきた声として
東北人も関西人も自らの関係に自意識過剰に酔っているようにも思えた。
今、自分のライフワークとも思える物語を書けるのは、
關東でもなく、東北でもなく、近畿でもない是だと思った。
自意識過剰な土地の人間だけで物事は動いているのだろうか。
無意識のうちに緩衝役も求めているのだと、關東にいるときに考えていた。
關東の銭湯の経営者のRoutesを探していたとき、
新潟・石川・富山の参Territoryの人が多いと聞いたとき、
「物事は東北と近畿圏だけで動いている訳じゃない。」
と感じた。事実新潟・石川・富山の参Territoryの人が多い場所では
その論理で動いているようにも感じた。
だから、關東にいた数年間の事を自意識過剰なものに左右されないように、
ここで書きたいと思う。
都而の日本語が分かる人に読んでもらいたい。
みちのくも、上方も、琉球も。
だから、ぷりぷり縣に住む。

婚約パーティー

2014-12-10 18:00:22 | 逆襲の藤隆
「実はさあ、マゼンタの両親が臺灣からやってくるんだ。」
恰度買い物に蓮次君と来ていた私平賀知世は、友人バーミリオンに出会った。
急っつまって、丁度買い物袋をもった私と蓮次君を見て、フードコートの席に座ったとこ
ろで
行き成り言い出した。
「俺も、心の準備ができていないときに、マゼンタが両親を紹介すると言ってきたから。

とバーミリオンが言う。
「それじゃあさあ、結婚も考えてマゼンタさんは、ご両親を呼んだのかしら。」
私は質問してみる。
バーミリオンは黙って頷く。
そして、
「それにしても沢山買い込んで今夜何かのパーティなのか?」
という。
「今日は瀬戸内から浩一郎君と萌美ちゃんが来ているから、夕食の買い出しだよ。」
と蓮次君も言う。
「そうなんだ。もう2人ともラブラブだな。蓮次も料理を手伝うの?」
バーミリオンはマゼンタさんの両親とは全く違うことを聞いてくる。
蓮次君は、苦笑しながら頷いていた。
「そんなに、全く無関係なことを私たちに質問すると言うことは、マゼンタさんのご両親
が怖いとか。」
私はバーミリオンにそう質問した。
「怖くない。」
バーミリオンはそう答えたが、少しこわばっていた。
「私たちこれから夕食を作るから。」
と私と蓮次君は席を発つ。
「ああ。」
といって、バーミリオンは自宅のある方面に立ち去っていった。
「大丈夫なのかな。」
蓮次君が質問する。
「さぁ。」
これが、当時私の出した答えだった。

新素材

2014-12-06 05:56:07 | 逆襲の藤隆
ヴォイニッチコーデックスというベンチャー企業が木綿のような化学繊維のような
水着用の布を開発したという情報を聞いたのは、2/3 年前のことだった。
あの、素材の雰圍氣は良いと思って、早速研究を始めた。
研究したヴォ社は、特許などで成分とかを教えてくれない。
分かったことは分かったのだけれども、木綿と何かを混紡している。
化学繊維だけれども、石油を使わない植物由来の化学繊維なんだよね。
この成分を突き止めて試験的に作った。成功したのは私の住むぷりぷり県に自生している
ロフレフスカの木から取った成分である。
私は特許を取って、私の研究所だけを設けることを考えたけれども、日本の他の場所でも
作れる成分にして欲しいと思った。ぷりぷり縣以外で生えている植物はないのかな。
「東北のベンチャー企業である xx 工業は竹を使った化学繊維に成功しました。」
どこからのラジオの音声が流れてくる。
竹か。
私はインターネット で
東北のベンチャー企業が作った竹の素材を見てみたけれども、なにかヴォ社の成分とは
違って見える。もう少し此れまでの石油由来の化学繊維に近い。
もう少し、木綿と混紡して木綿と化学繊維を合わせたようないいとこどりのように
したいんだよな。
何があるんだろうか。成分を見てみるとちかいものがあった。
外来植物のセイタカアワダチソウだ。これを使えばヴォ社に近いものができそうだ。
このセイタカアワダチソウは、どこでも生えているから、此れを成分に出来たら
工業化できる可能性が強い。
私は、此れを使って試験的なものを作ってみると・・。
やはり・・・。ヴォイニッチコーデックスのそれに近いものができて量産が可能なものが
できそうである。
完成品を見て思った。此れならばいいと・・。
営業を担当する人間は
「また、ヴォイニッチコーデックスが安価にする技術を考えるかもしれませんね。」
といった・・・。
おわり

水族館

2014-12-05 12:14:08 | 逆襲の藤隆
「すごいなあ。」
沢山の魚があるものは、木の葉のように、あるものは泳ぐ西洋の盾のように
水を蠕いている。今し方ジンベイザメが 2 人の男女の通路を横切った。
「おおっ。魔物みたいだよ。」
少年の一人は言う。
「そうだね。」
エスカレーターの後方にいる青年も頷いた。
「私は、あそこにいる鰯の方が惹かれる。」
同じようにエスカレーターにいた女性もいう。
水族館のなかにある、凝った演出の照明もあって鰯の大群も輝る。
何か奇しい。
「蓮次君の初デートっていつだったけかな。ここだっけな。」
女性が言う。
「どうかなぁ。」
青年はしどろもどろになっている。
全体ガラス張りの水族館の水槽のエスカレーターを登り切った後、地上だ。
登り切った後、すっかり昧くなった冬の景色。
ライトアップとイルミネーションに飾り付けられた水族館と併設された遊園地の遊具が
夜に照り返している。
「二人とも遅い。」
少年と少女が少しむくれている。
「ごめん。」
青年と女性は平謝り。
「蓮次さんと知世さんはお似合いのカップルだね。」
少女が言う。
「浩一郎君と萌美ちゃんもお似合いのカップル。」
女性もかえす。
二組のカップルは海を見詰める。
end

to_13

2014-12-02 17:33:59 | 逆襲の藤隆
私にとって、13歳の時の担任の先生は、かけがえのない存在だった。
当時入学する部を考えあぐねていたとき、担任の先生が顧問を務める
テニス部に強制入部することになった。
テニスなんてやったことがない私としては、足を引っ張らないだろうか
怖かった。しかし、先生の目もあるせいもあってか、
必死に努力した。
現在20歳なんだけれども、今になってもこの時のことは覚えている。
萌美ちゃん、私力もちかな。この時以来の経験があったからだよ。
私は強さの意味とかをこの時に覺えた。
おわり