ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

県境のコテージにて_5

2015-07-08 05:30:53 | 逆襲の藤隆
水着に着替えた私達は、ビーチボールをトスしていた。
不思議とリレーが続いている。
意外と浩一郎くん、肩幅が大きいなとか、
萌美ちゃんトスが上手いなとか自分勝手に考えている
私マゼンタ。
みんなでこうやってコテージに来るのはいいな。
そんなことを考えてみんなで粛々とビーチボールをトスする。
「みんながこの空気が続けばいいな。と考えているからだよ。」
浩一郎くんの言葉があった。
相模灘を望むコテージでみんなの夏は過ぎていく。
おわり
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県境のコテージにて_04

2015-07-07 06:05:22 | 逆襲の藤隆
「初めて浩一郎くんと萌美ちゃんに出会ったのって半年前の
冬だったよね。」
コテージのベランダに濡れた洗濯物を干す二人をみた私。
「確かお正月の、寒中水泳大会の時にあの時の写真を見ていた時に
平賀邸で出会ったような気がします。」
浩一郎くんが言う。
「私もそうかな。知世さんと蓮次さんの共通の友人だと聞かされて
びっくりした。こうやって夏も一緒できるのは、やっぱり嬉しいな。」
萌美ちゃんが言う。
「二人共泳いでいるときは、いつも元気だよな。」
バーミリオンが、皮肉めかして言う。
二人共頷いた。
「おーい。これからみんなでビーチバレーをするぞ!!」
知世さんの声がした。
続く
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県境のコテージにて_3

2015-07-06 09:37:08 | 逆襲の藤隆
初めて知世さんと蓮次くんに出会ったのっていつだったのだろうか。
バーミリオンが、
「今度友達に出会う。」
ということを言い始めたからびっくりだった。
「友達というから、一体男一人。」
私は叫んだ。
「いや、友人カップルだ。俺が小学校時代からの幼なじみだ。」
バーミリオンの言葉が無神経に感じる。
ふたりきりのデートを期待していたので、何やら不満。
で、デートスポットに二人で待ち合わせした時知世さんと蓮次くん登場。
蓮次くんの服はわからなかったけれども、何やら知世さんの木綿のワンピース
と、そのベルトは印象的だった。
初めて見る私に知世さんは
「バーミリオンの彼女らしく派手好みな感じがするね。」
と一言言ったらしい。後日聞いて、びっくり。
でも、グループも楽しかったよ。こういう形で出会わなければ
他にいる、浩一郎くんと萌美ちゃんにも出会えなかったかもね。
つづく
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県境のコテージにて_2

2015-07-04 16:58:05 | 逆襲の藤隆
彼とのデートはいつだったかな?やっぱり二人っきりだったのかな。
今話している時見たく、他の人もいたのかな?
とりあえず忘れた・・。あれそうだ。有名なデートスポットだった。
恋人が沢山いた。
「俺、恥ずかしいよ。」
バーミリオンは、恥ずかしていて、私と彼のデートはうまく行かなかったよ。
「私の選んだところはミーハーだったかな。」
私は意地悪く言う。
「あまり良くなかった。でもマゼンタ、お前といると恥ずかしさが
少し軽減されるようにも思える。前付き合っていた女だったら
俺は最悪だったよ。お前だから良かったんだよ。」
バーミリオンは赤くなった顔で答えた。
「そうなんだ。」
私は彼を強く抱きしめた。
「おうっ。」
そう言ってヴァーミリオンは抱き返した。
「また、デートスポットに行くことがあるならば、今度は幼馴染の友達カップルを
連れてくる。」
とバーミリオン。
「はぁ。」
急な展開で私は面食らった。
to be continued
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県境のコテージにて_1

2015-07-03 13:00:02 | 逆襲の藤隆
私平賀知世は、バーミリオンが持っている神奈川県と静岡県の県境の
海沿いのコテージに来ていた。
バーミリオンと恋人のマゼンタさん、私と浅岡蓮次くん、瀬戸内から日下部浩一郎くんと
柿沼萌美ちゃんである。
みんなで夏の日々を暮らしていたけれども、その中でみんなで思い出話を話すことになった。
メイメイ話していた時、今回はバーミリオンの恋人である、台湾出身のマゼンタさんの
話題になった。
以下、マゼンタさんの話題になる。
私がかれこれバーミリオンに出会ったのは、一年前のキャンパスだった。
台湾出身で右も左も分からない私は、友達も作れなかった。
その中で話をしてくれたのが、彼だった。
「私、あんまり友達が作れないんですよ。やはり日本人は閉鎖的で均質性を好むからかな。」
本当はアメリカの大学に行きたかったんだけれども、親戚の強い勧めで日本に留学を
決めた。
自分が嫌な気持ちばかりだったので、あまり友達ができなかったのかな。
だから、いつも一人だった。
一人である私に声をかけた一人が、バーミリオンだった。
「新入生の中でいつも一人だと思って、不思議に思って声をかけたんだ。」
いきなり声をかけられた自分はびっくりした。
「えっ。私?!」
目を白黒させている自分のことを見て、
「そうだyo♪なんだか閉鎖的で均質性を好むとか言っていたのを聞いて、
なんだか外国人かなと思って・・・。」
彼は苦笑していた。
「はい。私は台湾出身なんですよ。日本に留学したのもあんまり気乗りしなかった
でも、家族を裏切るのは嫌なんで。」
と私は正直に話す。
「この調子だとアメリカでも友達が作れないかもね。俺な日本に住んで長いけれども
香港出身だ。名前はバーミリオンという」
と話す。
こうして、彼との出会いが始まった。
続く
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