ブルーシャムロック

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リコリスとラフレシア

2012-06-05 19:23:00 | 逆襲の藤隆
初めて、彼女と出会ったのは私が13歳の時であった。
猛勉強の末xx大学の付属中学に滑り込むことができた。
そのときに伏し目がちのどことなく影のある女性と出会った。
其れが平賀知世である。
彼女には隠された秘密がある。
それを彼女の養父から聞かされた、中学に入学して程なくだった。
私の名前は浅岡蓮次という。
私にとって彼女はティントくるものが存在した。
いつごろだったろうか、ある奸賊に彼女の家がおそわれて、
養父が結局身を挺して、彼女の身を守った。
養父も、そのときに彼女の謎を知ってしまったということだ。
「このmoどうしようかな。」
知世は、私に見せびらかす形でmoを提示する。
「あれでしょ。知世がクローンてことが書かれている資料でしょ。」
私は素っ気なく答えた。
「exam system.かの出来杉英才博士が研究していたやつよ・・・。そのためにクローンを
作ったのか。雨宮某とかいう女性の卵生細胞から私を作ったみたい。」
知世もそう答えて、雨宮某の写真を見せた。でも、親でもないのに、雨宮某の
寫眞を持っているのだろうか。今もって分からない。
「でも、なんで雨宮さんの寫眞を持っているの?」
私は彼女に聞く。
「其れは聞かなくてもいい。これも受け入れるんじゃなかったかな?」
知世は、私に強気になって答えた。
「ああ。だよね。君がクローンであることを受け入れ、重荷に思わないことだね。」
私はそういう風に答えた。
「中学生の頃は、危なっかしいと思ったけれども、今はあなたに相応しいと思って居る。」
彼女はさらりと答えた。
彼女の、軽い返答は、あまり私は好きでない。信用していないからだ。
昔の私だったら、本当にって答えるかもしれないけれども、今はそこまでは・・・。
ってとこだね。
「ねぇ。知世、世界で一番まずいお菓子って知っている。」
私は一つ知世に聞いてみた。
「そうだ。リコリスだったっけ。」
知世はそう答えた。
「そうだ。これからおこる人生は、リコリス見たくまずい。そしてラフレシアみたく醜い。」
私は得意になって答えた。
「蓮次君が、一生懸命になってそう答えるとなぜだか、痛い。」
知世は笑って答えた。
そうなんだよ。私は不器用だ。でも知世も私についてきた。実に不思議だ。
「exam systemという謎の研究は何のためにやっているのかな。私は何時も思う。」
と、図書館で借りてきた科学雑誌の項目を見る私。
全文英文だ。アメリカだか、イギリスの雑誌なのだろう。
「蓮次君が関心を持つと思って、借りてきたんだ。」
知世は、涼しい顔で言う。
「こういう事を平気でやるよな。」
私は苦笑した。
「この人が考えることは何か分からない。」
知世はいぶかしがる
研究をしている博士は東洋人系みたいだ・・・。
「もしかしたら、日本人か。」
私は聞いてみる。
「ええ。日本人よ。意外とこういう人間って完璧主義者かもね。」
知世は彼の名前を見たdekisugi eisaiと書かれていた。
おわり