ブルーシャムロック

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大船であった奇遇な話

2012-01-13 19:57:12 | 信・どんど晴れ
横手淡雪のクラスメートとして知られる人間、立芝ヒカルが出身地の松山から
神奈川縣は大船にある大学の受験会場に來た時の話である。
彼女は受験予定の家政学部の試験会場を探していた。
同時に、試験会場を探していた女性がいた。
ボブヘアーの長いスカートの女性。フリルが多くてお嬢様風味と言うべきか。
「あのー、試験会場を探しているのですか?」
ヒカルは聞いた。
「はい。文学部の試験会場です。」
と女性は述べた。
「文学部だったら、右の方だ。私の受ける家政学部は左だが。」
と女性に中半あきれた風にヒカルは方向を指す。
「ありがとうございます。」
女性は一礼した。
「訛りから察して、お前さん愛媛の方だろう。でも、松山じゃない。私は松山の人間だ。」
と、ヒカルは女性の顏を上から下まで見た。
「私は大洲の出身なんです。松山なんですか?同じ愛媛県民なんですか。實に奇遇。」
と女性は言う。この女性を「大洲の人」と筆者は呼ぶことにする。
「まあ、お互い合格してこの学校に行けたらいいな。」
希望を持った顏で、「大洲の人」を見送った。
「大洲の人」も
「あなたも、合格したらいいですね。」
と試験会場に消えていった。
 それからして、合格発表が來た。
ヒカルは松山の実家でその情報を聞いた。
彼女は「大洲の人」の人が合格したか気になっていた物の、
連絡先を聞けなかった。
気になることを家族に話した。うんざりしながら彼女の弟は
「大洲の人か、うかっていたらいいね。他人なんだから気にしないでくれよ。」
と、皿に盛られたちらし寿司を口にしながら言う。
それから、入学のために、松山から、神奈川県に向かう。
なんと、大船に向かう電車でヒカルはある女性をミタ。
特徴あるボブヘアー。
「もしかして大洲の人?」
Rushは終わった物の、人が沢山いるのに、ヒカルは問いかけた。
「えっ。もしかして松山の?!」
(大洲の人)は大きな声を出した.
「聲がでかい・・・。でも合格したんだな・・・。」
ヒカルはしみじみと顏をして「大洲の人」をみた。
「ええ。春から同じ學生です。」
電車は、横浜駅を通過して、戸塚に向かおうとしている。
 数ヶ月後、ヒカルらが在籍する學校の学園祭。
彼女たちのClassは、模擬店を出したのだが、ヒカルが押し切って廣島風お好み焼きを
出すことにした。
そこに現れたのが、「大洲の人」である。
「ええと、友達と模擬店にやってきました。」
巨乳の友人二人はすぐ奥の席に座って注文をしていた。
注文に応じていたのは横手淡雪。
「しかし、お前さんのだちは、やたら席に座るのが速いな。注文をとっているclassmateは
秋田の人間でな・・・。」
と、苦笑しながらお好み焼きを焼き始めた。
「彼女たちは、一人が岩手で一人が福島。東北の人同士話が合うのかな・・・。」
(大洲の人)は、淡雪と二人の友人を見ていた。
淡雪と、愛媛の人と出会ったことを話しているのかと、(大洲の人)とヒカルは顔を見合わせた。
Das ende
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