ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

おらあいちぬけた_1

2017-11-27 05:55:08 | 逆襲の藤隆
「ガリベンくんとか言ったよね。君小説家として頑張っているようだね。
僕が昔、彼を憎んだり、あるいは羨んだりしたけれども、今の僕には関係ないね。
彼を打倒して、彼を破滅や滅亡に追いやる考えは全く頭には浮かんでこない。」
僕がぷりぷり市内のホテルで出会った時彼はそういった。
話によると、彼の奥さんのことで出来杉といろいろ確執があった男らしい。
彼は現在理系の研究をしているが、彼のためにやっている研究でよくわからないのだ。
「僕自身、命がいつ続くかわからない。僕が志半ばで倒れても、僕は誰かが引き継いでくれれば
それでいい。」
彼は話を続けて苦笑した。
そして、
「現在彼の奥さんの命を奪った生き物は、きっと出来杉を倒せば新しい歴史が広がると思っているのだろう。」
という。
「じゃあ、彼を倒しても・・。」
僕は彼に質問した。
「ああ。そうだね。最近君も出来杉に興味を持って執着しているが、彼の考えと君の文藝志向は合わないと思
う。」
男はそういった。
つづく
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青いペリカン_5

2017-11-24 11:13:14 | 逆襲の藤隆
久しぶりに演劇を見た。
どこかでパクったような言葉はあまり感じなかった。
もしかしたら、自分が気になる人を気にならなくなったように、彼らも気にすることをやめたのかもしれない。
怖い怖いと思って気にしていると、そいつはますます大きくなる。
いつもこの劇団の演劇は見ているけれども、脚本の冴えがあるよ。
これからも頑張ってくださいね。
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青いペリカン _4

2017-11-10 11:55:42 | 逆襲の藤隆
「 { 肉を切らせて骨を断つ。 } 今自分が発した言葉は遮二無二に頑張って、自分ができると
思った時に、それを感じた。君と君の奥さんにこだわって羨ましがって、恐れていた時代には
出てこない言葉だったよ。」
先日見た、無料の学生演劇で聞いたセリフである。どこかでパクったようなセリフだとは
自分は考えていたけれども、確か、出来杉英才博士に羨ましく思い嫉妬した男が言ったセリフだな。
その彼自体、何をしているか解らないが、人生を楽しんでいるようにも思える。
確か、この後セリフの続きがある。
「僕自身、君の奥さんになった人間を失ったのは悲しいけれども、今は大事故の後遺症から
脱却するために遮二無二に努力して解決の糸口を見つけようと泥臭く這いずり回っていた
から、それを感じなかった。今は君は力を持て余している暑苦しい生き物に過ぎない。」
男はそんなことを言っていた。
出来杉英才自体いいやつでスポーツ万能で仕事も勉強もできる、まさに難攻不落の要塞
だ。彼と彼の奥さんの近くにいた彼ならなおさら脅威だったのだろう。
そんな出来杉英才を脅威に感じていた時、彼の言葉から話せなかった大事故だった。
まるで戦争のような誰にも話せない大事故だと、彼の雰囲気から理解できる。
それを乗り越えるべく、猛勉強などを彼はしたのだろう。
気がつけば、出来杉は言うに不及、一時期夢中になった彼の奥さんにも感じなくなっていた。
彼には幸せであり、不幸でもある。こんな頓智みたいなことがあるのだ。
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青いペリカン _3

2017-11-01 17:11:07 | 逆襲の藤隆
子供の頃、読んだ漫画「ブッチュくん」という漫画の中に、主人公が思う女の子と仲良くする
「モテすぎ君」
という、キャラクターが登場した。
そいつはここでは言えないぐらい、絶対無比の怪物だった。
主人公はコレじゃあ、勝てないよなという生き物だ。
結局、女の子は主人公を選んだのだけれども、モテすぎ君に手傷を追わせた形での勝利だった。
その未来の姿があるエピソード出ててきたが、ヒロインの女の子よりも美人の白人女性の妻を娶っていた
モテすぎ君は近所の可愛い女の子程度の女の子を捨てて、自分の力でその白人女性を手に入れたのだから
余りにもひどいと思った。全然 happy end じゃない。
このあと主人公と、女の子の間にうまく行かなければモテすぎ君が介入する可能性がある。
私は、昨日配信サービスで見た映画を思い出していた。
あの映画の主人公と、ライバルの医者、ヒロインの関係性はブッチュくんに出てきた
主人公と女の子とモテすぎ君の関係性だと。
でも、いま奥さんを殺害された出来杉英才博士との間にも奥さんを取り合いをした奴がいて、
そいつが奥さんを諦める形で、出来杉英才を乗り越えようと努力した部分があるんじゃないか。
いまそいつが奥さん殺害の容疑者みたいに言われているけれども、本当は違うと思うよ。
彼には出来杉英才氏の奥さんになった女性よりも出来杉英才本人よりもやらなければいけないものがあるから
ね。
やらなければいけない事柄が出来杉英才氏の絶対無比の力を乗り越えているのかもしれない。
「ブッチュくん」の主人公も乗り越えるすべを見つけたら、モテすぎ君を力を持て余したバカぐらいに
思えたのに・・・。
さて、現実の出来杉英才氏どう乗り切るのですか ?
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