ブルーシャムロック

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人は、退出下さい。

山田守のため息

2020-10-31 18:48:07 | 逆襲の藤隆
「それにしてもさあ、あの出木杉英才って男は強情だ。」
山田守は口の中の日本酒を転がすように、かつての友人に言う。
「自分の力を謙遜しつつも、剥身の刃を見せびらかしているからだろ。」
日本酒を勧めてくれた男はそう答えた。
「ああ。」
山田守はワイングラスに残った日本酒を眺めながら、隣りにある
エスカルゴに手を伸ばした。
「まあ、あの男の力は魅力あるね。」
旧友の女性は皿に持った、ゆで卵とキャビアを山田守に持ってくる。
「僕は、お酒で酔うわけにはいかないが、それにしても面倒なやつに接触しちゃった。
そして、愚痴が多い。でも、困難だが、あいつの心を開いてみせるんだ。」
と、山田守は言う。
「そうでなければ、山田守じゃないな。」
またもうひとりの、友人が答えた。
この酒席に座った4人が知らないr&bの曲がabbaに変わっていた。
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怯えている出来杉へのバラード

2020-10-03 14:47:45 | 逆襲の藤隆
山田守、あの出来杉は怯えているようだな。
最強の敵に。
お前は、あの出来杉を守り通せるのか。
やってみろよ。
やれるよなぁ。
おれたちに道をかつて示してくれたのは、お前だ。
黄金の腕を失ったとか寂しいことは言うな。
出来杉は強いが脆い。
意外とかつての恋敵が、失うものがあっても、
その失うものをなにもない時が彼の力を発揮する部分だったのでは。
えっくすしは、失うものがなくなった時、彼が生き抜く力を出していくのだろう。
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