ブルーシャムロック

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リゾートタウンの數日間_10

2022-10-08 04:26:44 | 逆襲の藤隆
咎人市にある徳利大權現の近くに生える草を知世は目にした。
「あれって・・。」
と知世はリゾートタウンのお姉さんの方に目をやった。
「あれね。今は雑草として隅に追いやられているけれども、
昔はあの素材で衣類をあんだとうちの常連さんに聞いた。」
と、お姉さんは話す。
「何とも言えない、紫蘇みたいなえごまみたいな葉っぱだ。」
と知世は答えた。
「その紫蘇みたいなえごまみたいな葉っぱが繊維を
構成していて、麻素材みたいな織物を作ったみたい。
この徳利大權現の瓦屋根の家紋にも見えるように
多く寄進をした、大名の甘井さんが統治した時代は
年貢の代わりにもなったらしい。」
とお姉さんは続ける。
「あんまり歴史とかに詳しく無いのに饒舌だね。
と同行していたお姉さんの彼氏はいう。
「これは常連の女の子に教えてもらったんだ。
知世はうんうんと頷いていた。
「あっちで、電子御朱印が作れるんだよ。」
と、境内の一角の自動販賣機を彼氏くんは
僕にいう。
僕は、家の御朱印帳のコレクションが増えると
思ったので、ここで、説明書に基づき御朱印を発行し
知世や浩一郎くん萌美ちゃんと連絡を取り合っているメールソフト
で、家のpcに御朱印を送った。
「でも、このお寺というか神社の境内周辺に生えている草を
参考に布を作るリゾートタウンのお姉さんはすごい。」
と知世考えていたようだった。

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