【折々の花だより】

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叡福寺

2021-05-07 | デジカメ紀行
「聖徳太子の遺徳たたえ 叡福寺で1400年遠忌法要」

大阪府南河内郡太子町にある叡福寺で、10日、太子の1400年遠忌の法要が始まりました。
僧侶や参拝客ら約250人が遺徳をたたえ、法要は各宗派がそれぞれ営み、5月11日まで約1か月続きます。


 
山号は磯長山(しながさん)。大阪みどりの百選に選定されています。

敏達元年(574年)、飛鳥の地に誕生。20歳で伯母である日本最初の女帝推古天皇の摂政となり、32歳の頃(推古12年)には日本最古の憲法「十七条憲法」を制定。

叡福寺は石川寺、太子寺、御廟寺とも称され、四天王寺、法隆寺とならんで太子信仰の中核となった寺院で、太子薨去後、推古天皇より方六町の地を賜り、霊廟を守る香華寺として僧坊を置いたのが始まりです。神亀元年(724)には聖武天皇の勅願より七堂伽藍が造営されたと伝わります。

天正2年(1574)、織田信長の兵火により堂塔の全てを失いましたが、慶長8年(1603)豊臣秀頼により聖霊殿が再建されたのをはじめ、江戸中期にわたって宝塔、金堂などの廟前伽藍が再興されました。




南大門と宝塔が見えています。


<隔夜堂>

本尊は石仏の阿弥陀如来坐像(府指定有形文化財彫刻)。平安末期か鎌倉初期の作と言われています。
「聖徳太子御廟前」バス停にもなっていて、聖徳太子のとび出し坊やがいます。


<南大門>




  

天正2年(1574年)の兵火で焼かれ、慶長年間に再建されました。腐朽のため昭和33年(1958年)に再々建築されています。左右に金剛力士を安置しています。


<金堂>府指定文化財


手水舎から

享保17年(1732年)に再建。本尊は高さ90mの如意輪観音の坐像。 聖徳太子の本地が観世音菩薩であるという平安朝以来の信仰に基づいています。 脇侍は不動明王と愛染明王です。


<宝塔>重要文化財

承応元年(1652年)の再建。本尊は東面に釈迦・文殊・普賢の三尊像、西面に金剛界の大日如来を安置し、4本の柱には四天王の像が描かれています。


<聖霊殿>重要文化財

太子堂とも呼ばれ、聖徳太子16歳植髪等身像と南無仏太子2歳像が祀られています。文治3年(1187年)後鳥羽天皇が宮中にあった16歳像を下賜されました。


<弘法大師堂>

本尊の弘法大師像(60歳)は、自ら三鈷をもって刻まれたと伝えられます。 胎内には真言八祖相承の仏舎利が納められています。


<二天門>


  






<聖徳太子御廟>宮内庁管轄



聖徳太子自らが廟所として選定された磯長廟(しながびょう)は、大和から二上山を越えて河内に入った丘陵を利用した円墳(高さ7.2m、直径54.3m)で、内部は横穴式石室になっています。
推古30年(622)旧暦2月22日(太陽暦4月11日頃)太子が49歳で薨去後、太子と母后・穴穂部間人( あなほのべのはしひと)皇女、妃・膳部大郎女(かしわべのおおいらつめ)の三体を合葬した三骨一廟です。
周囲は結界石で二重(観音の梵字)(浄土三部経)に取り囲まれています。


<上の御堂>

聖徳太子摂政像が祀られています。 元禄元年(1688年)、当国の丹南藩主・高木主水正が、回廊・二天門・鐘楼などと一緒に寄進したことが棟札からわかります。


<浄土堂>

慶長2年(1597年)、伊藤加賀守秀盛の再建。御本尊は阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の三尊です。


<鐘楼>





<久邇宮邦彦王遺髪塔>





<見真大師堂>

明治45年(1912年)建立。本尊は親鸞聖人の坐像です。 聖人が88歳で御参籠の折、自らこの像を刻んで遺されたといいます。


<経蔵>

六角形の建物で、多くの写経典類が納められています。


<磯長御廟>





<念仏堂>

本尊は阿弥陀如来で、脇侍は観音・勢至菩薩。善光寺48箇所中の第13番札所。


<客殿>

天正年間、当国高屋城が陥落した際の古材を用いて建てられました。


境内で見られた花達。







  


  


会館(聖徳太子絵伝が公開されていました)内で、一息。






太子町マンホール

聖徳太子が制定された、「十七条憲法」の1ヶ条「和を以って貴しと為す」を記し、
人々のコミュニケーションの必要性や、地域で培われてきた人々のつながりと人情味を表現しています。
併せて地域のランドマークともなっている二上山とともに、聖徳太子御廟の守護寺である叡福寺の多宝塔と町花であるさつきをあしらい、
親しみのある下水道を目指しデザインされたものです。

4月23日に訪れました。説明文は公式サイトを参考にしました。



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