【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

大根焚き「了徳寺」

2016-12-12 | デジカメ紀行
真宗大谷派 法輪山 了徳寺
京都市右京区鳴滝本町にある、正西法師によって建てられたお寺で、通称「大根焚寺」とも呼ばれています。



御本尊は、聖徳太子自ら桂の木を彫ってつくり、応仁の乱後、安置されたと伝えられる阿弥陀如来像です。
その阿弥陀如来像の横には鎌倉時代の仏師湛慶(たんけい)の作とされる親鸞聖人坐像が安置されています。

親鸞聖人の銅像


報恩講「大根焚」

鎌倉時代の建長4年(1252年)、浄土真宗の開祖である親鸞聖人が愛宕山中の月輪寺に師である法然上人の遺跡を訪ねた帰りに了徳寺を訪れ、村人たちに教えを説きました。その教えに感銘を受けた村人たちがお礼に塩焚きの大根を馳走しました。
親鸞聖人はそのもてなしに応え、すすきの穂の束を筆代わりとして、鍋の残り煤で「帰命尽十方無碍光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)」という十字の名号を書いてそのお礼として残されました。この故事に因んで行われる報恩講の通称が「大根焚」になります。

毎年、12月9日と10日に行う報恩講「大根焚」では3,000本の青くび大根を炊き、この大根をいただくと中風にならないと伝えられています。

9日お参りに。


門に「大根焚寺」の石碑があります。

門をくぐり、境内に入ると、目に入ってくるのは、樽に入れられた大根の山。



前日、早朝に掘り出された「京都府亀岡市篠町でつくられた青くび大根」約三千本が了徳寺の境内いっぱいに並べられ、御門徒による切り出しが始まります。




大鍋での焚込みです。

薪や使いこなれた道具が並んでいました。




お庭を拝見。







いただきました。

「おあげさん」にも味がしっかり。


はしがみの裏には
「祖師の御旧跡
鳴滝大根焚きに御相伴して家にかへり 日々聖人を偲び、今日無事の身の幸を喜ぶお箸です。」と書かれています。

大根を頂き、お庭も拝見した後は、周辺を・・・。

延命地蔵尊


「福王子」の交差点に立っている大根焚きの旗。


福王子神社(ふくおうじじんじゃ)。
光孝天皇の女御で宇多天皇の母である班子皇后を祀る。宇多天皇が仁和寺を開いたことから、仁和寺の鎮守神とされています。
神社名の由来は、班子女王が多くの皇子皇女を生んだ事に由来するとも言われているそうです。


鳥居、舞殿、その後ろに拝殿が見えています。
鳥居は石造、明神鳥居。

狛犬
 

手水舎


拝殿、後ろに本殿

拝殿は入母屋造、銅板葺。本殿は春日造、銅板葺。

重要文化財に指定の諚(おおせ)、由来




舞殿に置かれています。重要文化財に1973年6月2日指定。


説明は公式ホームページより。



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