保健福祉の現場から

感じるままに

所在不明高齢者

2021年09月15日 | Weblog
R3.9.15NHK「父親の遺体を自宅で半年間放置か 47歳の息子逮捕 横浜」(https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20210915/1050015067.html)。<以下引用>
<横浜市のアパートの1室で、この部屋に住む79歳の男性とみられる遺体が見つかり、同居していた47歳の息子がおよそ半年の間、遺体を放置したとして警察に逮捕されました。逮捕されたのは横浜市戸塚区の無職、稲川宏一容疑者(47)です。警察によりますと、14日午後、横浜市戸塚区南舞岡のアパートでこの部屋に住む稲川勇さん(79)とみられる遺体をアパートの管理会社からの通報を受けた警察官が見つけました。同じ部屋にいた息子の宏一容疑者から話を聞いたところ、父親の遺体を遺棄したことを認めたことなどから逮捕しました。警察によりますと、遺体は浴槽で水につかった状態で、死後数か月が経過しているとみられていて、調べに対し、「ことし3月、同居していた父親が風呂場で亡くなっているのを確認したが、当時うつ病を患っていて葬儀などの手続きをする気持ちになれず放置した」と供述しているということです。また、「去年、精神的な不調を理由に会社を退職してから家の中に引きこもっていた」とも話しているということです。警察は、遺体のDNA鑑定を行って身元の特定を進めるとともに、事件の詳しい経緯を調べることにしています。>

「高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施」(https://www.mhlw.go.jp/content/000619365.pdf)p13「高齢者に対する個別的支援(ハイリスクアプローチ)」の一つが「健康状態が不明な高齢者の状態把握・受診勧奨等・必要なサービスへの接続」であることは認識したい。以前、厚労省「所在不明高齢者に係る年金の差止めについて」(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002j5v6.html)が出ており、現況申告書を送付し回答のあった方のうち、回答内容が「死亡」又は「消息を知らない」以外であり、かつ、後期高齢者医療を2年間(平成21年7月から23年6月までの間)継続して利用していない年金受給者(16万2,480人)に対して、市町村に健在等の情報提供を依頼するとともに、日本年金機構の職員による訪問調査を実施した概要(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002j5v6-att/2r9852000002j5wn.pdf)が公表されていた。その前年(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001lew6-att/2r9852000001lexn.pdf)は、後期高齢者医療を1年間利用していない者34万1312人の確認であった。年金不正対策(https://www.mhlw.go.jp/qa/dl/nenkin_101104-01.pdf)というよりも保健福祉ニーズの積極的な把握のため、一定年齢の全戸訪問(健康状態不明者等)はどうであろうか。例えば、全国の市町村で行われている「新生児訪問指導」(https://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/kosodate/sodan/boshi1-8.html)や「乳児家庭全戸訪問」(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/kosodate12/03.html)では、積極的なニーズ把握が行われているが、気になるのは後期高齢者かもしれない。
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