2月26日発行の「保健衛生ニュース」で気になる記事をみた。先月の全国市町村保健活動専門研修において、厚生労働省医療費適正化対策推進室の補佐から、「被用者保険では人間ドックをスクラップして被扶養者健診にまわすといったように、皆健診の形で進めていきたい」との意向が示されている。一応、健康保険法154条(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/T11/T11HO070.html)で「健保組合と政管健保の被扶養者健診については一部国庫による補助」(対象部分の3分の1相当を想定)が行われる見込みとされるが、医療保険者にとっては、被扶養者に対する「特定健診」の費用は新たな負担である。また、被保険者及び被扶養者に対する「特定保健指導」の費用も新たに加わることになる。国の「特定健診等に関するQ&A」(http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/tdfk-01j.pdf)の問20では、原則保険料財源であることが示されており、相当の負担になるかもしれない。その場合、その費用を捻出するためには保険料率を上げざるを得ないかもしれないが、まず、既存の福利厚生事業のスクラップが考えられるであろう。その筆頭が、費用の高い「人間ドック」ということなのかもしれない。人間ドックには当然「がん検診」が含まれているであろう。国資料(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/11/dl/s1120-9c04.pdf)に記されているように、がん検診は企業が従業員に対する福利厚生の一環として、また、健康保険組合等が独自の保健事業としてがん検診を実施している場合や受診の補助を行っている場合がある。今後、国の指導で、被用者保険の人間ドックのスクラップが推進されれば、「がん検診」の行方にも少なからず影響があるように感じるところである。ところで、「特定保健指導」の単価(動機づけ支援、積極的支援)は、果たしてどれくらいになるのであろうか。今、最も注目したい事項かもしれない。
goo blog お知らせ
最新記事
カテゴリー
- Weblog(18387)
最新コメント
- 歴史国際政治学関係/チームによるがん診療
- グローバルストライベック/チームによるがん診療
- Unknown/チームによるがん診療
- キングダム/チームによるがん診療
- ああ言えばこう言う熱力学/チームによるがん診療
- 名無し/公立病院の再編
- what is tadalafil/DPCと急性期医療の標準化
- wel/イベルメクチン(ストロメクトール®)
- wel/Care222®
- Unknown/新型コロナ後遺症
カレンダー
バックナンバー
ブックマーク
- 参議院
- 衆議院
- 病院情報局
- がん登録・統計
- 内閣府世論調査
- 保険医団体連合会
- 厚生労働省審議会・研究会
- 日本産婦人科医会
- 全日本病院協会 医療行政情報
- 医療情報サービス Minds(マインズ)
- 国会提出法案
- フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
- オープンコンテントの百科事典
- 保健指導リソースガイド
- Web医事新報
- 発生動向調査
- 日本精神科病院協会
- 日本医師会
- 医療保険データベース
- 国保中央会保健事業関連資料
- 医療介護情報局
- 介護保険最新情報
- 総務省行政評価局
- 電子政府の総合窓口
- CBニュース
- FNNプライムオンライン
- 時事
- NHKnews
- 読売新聞
- livedoor news
- 介護ポストセブン
- プレジデント
- 朝日新聞ニュース
- AERA
- 文春オンライン
- 現代ビジネス
- TBS NEWS DIG
- 日刊ゲンダイ
- 東京新聞
- 東洋経済オンライン
- JBpress
- 共同通信
- 田中宇の国際ニュース解説
- HUNTER
- SmartFlash
- SlowNews
- マスコミに出ない政治経済の裏話
- 新ベンチャー革命
- 鳶の羽
- 時事直言
- 二階堂ドットコム