友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

まだ梅雨空が続いている

2009年07月28日 22時16分29秒 | Weblog
 7月も終わろうとしているのに梅雨空が続いている。シトシト降っていたかと思うと、急に土砂降りになったり、晴れ間が覗いたりと落ち着かない。恋人を前にした時のようだとも言えるし、感情の起伏が激しい子どものようだとも言える。このまま、雨空が続くようだと、今週末の8月1日と2日に予定している夏祭りが心配になる。名物にもなった鮎の塩焼きのために、毎週鮎釣りに出かけている仲間に申し訳ないように思う。

 私の選挙の後、「このエネルギーを夏祭りに活用したら」と声をかけられたのが始まりだった。みんなで集まって何かをすることは大好きだ。夜桜見物だとか、花火見物だとか、紅葉見物だとか、名目はいろいろだが、つまるところは気の置けない仲間で飲むことが好きなのだ。そんなお祭り好きな仲間が集まって、自分たちばかりが楽しむのではなく、他の人にも楽しんでもらおうと夏祭りの屋台に挑戦した。

 鮎の塩焼きは、たまたま鮎釣りの好きな人が「鮎の塩焼きを売りましょう」と提案し、いつの間にか私たちの屋台の名物になった。「毎年、鮎の塩焼きを食べています」と買い求めてくれる人がいる。天然の鮎と養殖の鮎とを売っているけれど、しかも天然ものは小さくて値段も高いのに、大きくて値段の安い養殖ものより人気が高い。上手に焼くと、噛んだ瞬間に天然ものは養殖ものとは違うと言う。大人だけではなく子どもまでも、「天然鮎をください」と言うのだから、人間の感触というのは随分と鋭いものだと思う。

 ところが人間の感性が鋭いものだとわからない人もいる。その筆頭は麻生首相かも知れない。先日も古巣である青年会議所の集まりで、「皆さんはそうではないけれど、高齢者は働くしか才能がない」などと発言し、またしても謝罪するハメになった。「たらたら飲んで食べて、何もしない人の分(の医療費)を何で私が払うんだ」と言ったり、「(医師は)社会的常識に欠ける人が多い」とも言った。いずれも後から、誤解を招いたと謝罪している。

 麻生首相の言葉尻を捉えて批判するつもりはない。常識的な人は、「言葉の前後をよく考えれば、そう目くじらを立てるようなことではない」と言うが、そこが私の認識とは違うなと思う。確かに麻生首相は聴衆を喜ばせようと思って話すのだが、とても笑いを誘うような話ではないことがわかっていない。それよりも笑いのための話が、実はその人の価値観や思想を表しているのだから、麻生首相は危険な考え方の人だと思う。政治家が「つい、口から出た」という言葉は、たとえ舌足らずであっても、実は本音だ。「働くしか能がない」「医療費をみんなで負担するのは馬鹿げている」「医者は非常識」と本心から思っているのだ。

 心で何を思おうと勝手ではあるが、自分が考えていることと自分が実行しようとすることが全く違っていながら平気でいられるなら、そんな怖い人を政治家にさせておいてはいけないと私は思う。
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