友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

「あなたのためじゃーない!」

2024年06月10日 17時22分34秒 | Weblog

 「後期高齢者特定検診」の袋を持ってエレベーターに乗ったところ、友だちが目ざとく見つけて、「これから検診?」と訊いてきた。「いや、保健センターに証明をもらいに行くところ」と答え、「めんどくさくて嫌になるよ」と付け加える。

 「オレも申し込みはしたけど、年寄りはどこかの医者に診てもらっているんだから、わざわざ検診なんかしてもらわんでもいいんだけどなあ」と自嘲気味に笑う。全く、その通りだ。私も月1でクリニックに通っているが、余り意味が無い気がして、「先生、2カ月に1度でもいいですか」と尋ねると、「そうしましょうか」と了解してもらった。

 どこの病院も圧倒的に年寄りが多い。たいてい薬をもらって来るだけの診察で、医師も慣れっこになっている。それにしても、こんなに毎年検診を受ける必要があるのだろうか。保健センターでそんな愚痴を零すと、「病院にも都合がありますから」と正直なことを言う。

 私は後期高齢者福祉医療費受給者なので、医療費はかからない。いくら自分が医療費を払っていないとはいえ、1日行けばそれ相当の費用を自治体が医療機関に支払っている。医療費の負担が毎年増えているのも、高齢者が増えているからだろう。余りにも高齢者を優遇し過ぎている気がする。

 負担できる人には負担してもらい、検査項目も減らして、医者にかからないようにすれば、自治体の医療費負担も減るのではないだろうか。そんな年寄りに冷たい政策を打ち出せば、たちまち首長は失脚となってしまうだろう。年寄りも自分のことが蔑ろにされているとなれば黙っていないから。

 税金の使途は明確でなくてはならないし、何よりも役に立っていなくてはならない。どこかで我慢してもらわなければならないことはあるはずだ。みんなが納得出来るようにするのは並大抵ではないが、それを行政はガラス張りにして行うべきだろう。

「毎年、検診しなくてもいいのでは」とカミさんに言うと、「せっかく無料で受けられるのよ。あなたのためじゃーない!」と叱責された。

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