友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

出会いと別れの人生

2023年05月01日 19時09分59秒 | Weblog

 新緑が美しい、風薫る5月になった。今朝、先輩のお姉さんと娘さんは帰国の途についた。穏やかな朝の光に満ちていて、名残惜しい別れだった。昨日、我が家でお茶した後、お姉さんから「封筒」を渡された。開いてみたら、お世話になったという手紙とお金が入っていた。

 私は、お姉さんを実の姉と思って接してきたから、とてもショックだった。今朝、荷物を運んだ時、「実は怒っているんです」と話した。お姉さんは「親しき仲にも礼儀あり、と言うでしょう」と笑って言う。「分かりました。お気遣いに感謝します。でも、実の姉と思っていますからね」と言い放した。

 お姉さんにすれば、4日間寝泊まりさせてもらったのだから、何かの形でお礼を現したかったのだろう。突き返したりすれば、気まずくなってしまう。ここは弟として、拗ねてみた。本当に人の縁はどこにあるのか分からない。先輩と知り合わなければ、お姉さんに会うこともなかったから。

 出会いに感謝して、「また会いましょう」と別れた。明日の夜からは、茨城の次女一家がやって来る。今回は車で来ると言うので、道中の安全を心から願っている。陽射しは強いが、午後になって風も強くなってきた。新緑の街路樹の葉がうねっている。小学校の運動場から子どもたちの元気な声が聞こえてくる。

 「人生は出会いだ」と言った人がいたが、運命の人とするか、通りすがりの人とするか、どうやらそれは自分が見出すか否かにあるようだ。人は生まれて死ぬまでの間に、どれだけの人と出会うのだろう。好きになった人、いいなと思った人、たくさんの素敵な人に出会ったはずだ。

 写真があれば見ながら思い出に浸ることもできるが、頭の中だけにしかいない人もいる。そんな昔を思い巡らすのも、お姉さんを見送ったからだろうか。

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