友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

1歳半の曾孫の笑顔が浮かんだ

2023年05月07日 17時19分51秒 | Weblog

 最悪の事態を想像し、さらに悪い方へと拡大していく人がいる。あるはずも無いことなのに、「どうしよう。どうしよう」と考え込んでいく。カミさんのお母さんは、そんなふうに心配事を抱え込んでしまう人だった。

 「お母さん、そんなに心配しなくたって、みんな味方だから大丈夫だよ」と励ますと、少し納得するが、ひとりにしておくとまた心配を始めてしまう。心配事が生活の原動力になっているのか、とさえ思えてくる。

 「保険を見直しませんか」とセールスの女性から言われ、カミさんは、ああでもない、こうでもないと考え込んでしまったので、「ゴールデンウィークに娘たちが来るから、訊いてみたら」と私は言った。私の意見だけでは納得しないからだ。

 娘たちは「やめたらいい」と言う。今度は「どう言って、やめよう」と悩み出すので、「月曜日に僕が伝えるから」と、カミさんが電話するのを止めた。なぜかカミさんは、いい格好して本当のことを言わないので、すぐに相手に悟られてしまう。

 私は保険などはどうでもいいと思っていたけど、眠っていても気になって仕方がないほど悩むのなら、カミさんのためには断る方がよいのだろう。それでもカミさんはまた、「やめなかった方が良かったのではないか」と悩むだろう。

 世の中は、「何とかなるさ」とお気楽な人と、「大丈夫だろうか」と心配ばかりする人と、二通りに分かれるが、時には「何とかなるさ」と考え、時には「大丈夫さ」と、両方を併せ持つ人もきっといるだろう。

 心配ばかりしていては楽しくないし、気楽にばかり考えていては失敗もあるだろう。悩んだり、笑ったり、そんなことが何も無いようなら、余りにも味気ない人生ではないか。ふっと、ゴールデンウィークにやって来た、1歳半の曾孫の笑顔が浮かんだ。

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