友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

あの子はあれからどうしたのだろう

2021年08月08日 17時03分41秒 | Weblog

 女子に続いて男子のマラソンが札幌で行われた。風は少しあったようだが、やっぱり暑さとの戦いだった。私は長距離が苦手だ。100mまでならそこそこに走ることができる。高校の教員になった時も、体育の先生と競争しても負けないくらいだった。

 私が通った高校は質実剛健がモットーで、冬に男子は5キロ、女子は2か3キロ、郊外マラソンがあった。体育大会の100m走では活躍できたから、マラソンも頑張ろうと思ったが、全くダメだった。成績の良かった友に聞くと、「レース配分を考えて、同じペースで走ることだ」と言う。

 翌年、言われたようにやろうとしたが、後半はバテてしまって足が動かない。最後の年、今度こそと思いもう一度指導を仰ぐと、「初めから先頭集団にいなけりゃー勝てんよ」と教えられる。校門を出る時からトップの集団を目指したが、1キロも走らないうちに脱落した。

 そう言えば、高校2年の時だったか、400mに出場する友だちが、「腹の具合が悪いから代わってくれ」と言うので、彼に代わって走った。100mまでは順調だったのに、200mで息が切れた。400mは全く惨めな結果だった。「悪かったな」と友は冷たい牛乳を飲みながら言った。

 長距離にめっぽう強い女の子がいた。背は1m50センチに満たなくて、体重も40キロそこそこだったと思う。中学校の時からズーと学年で1番の、成績の良い子だった。その子がマラソンでも3年間、トップだった。どうしてあんなエネルギーが彼女にあったのか不思議だった。

 お茶の水女子大へ進んだが、あれからどうしたのだろう。マラソンを見ていると彼女のことが思い出される。高校の教員にはならなかったから、普通に結婚して、普通の主婦になってしまったのだろうか。他人事なのに惜しい気がする。

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