友々素敵

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なぜ移民を受け入れないのだろう

2018年10月28日 17時18分56秒 | Weblog

  安倍政権が提案している外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法の改正案を巡り、自民党内から外国人労働者が増えることへの懸念が噴出している。「一度入国を認めると、日本の都合で帰国を求めるのが難しくなる」とか、「将来、日本人と外国人が仕事を奪い合う事態も発生しかねない」と言い、「移民につながる」と懸念しているのだ。労働者不足の業界からの要請を受けての改正案だが、すんなりとは通らないようだ。

 農業や介護などいろんなところで人手が欲しいのだが、それはあくまでも「日本ファースト」で、「安い賃金で」「使い捨て」にするというものだ。人は常に、自分の利益でものを考えるから、「都合のよい時だけ働いて帰って」となるが、自分が逆の立場であったら、「同じ仕事をしているのだから、同じ待遇にして」と要求するだろう。本国が日本より物価が安いのだから、賃金も安くて当然と考えるのは、相手の立場で考えていないからだ。

 今、中米のホンジョラスからアメリカを目指して、7千人もの人々が行進している。映像で見る限りでは若い家族連れが多い。乳飲み子を抱かえた夫婦やベビーカーを押して歩く夫婦や小学生にもならないような幼子の手を引く夫婦を見かける。長い人の列はまるで民族大移動の様相である。アメリカのトランプ大統領はメキシコ国境に軍隊を派遣し、人々の入国を阻止する構えだ。1つの町の人口に匹敵する人々の行進を、果たして止めることができるのだろうか。長い距離を必死の思いで歩き続けてきた人々を、四つん這いになって血を流しながらも頑張った選手に同情した日本人なら快く受け入れるだろうか。

 人類は常に、安全で安定した暮らしを求めて移動を繰り返してきた。アメリカは酷い国で、アフリカから黒人を奴隷として拉致してきた。現在、自分たちが豊かな生活をしているのに、助けを求めてあるいは職場を求めて、他国に移動しようとする人々を拒否しようとするのだろう。日本人もアメリカ人もヨーロッパも中東も、世界中が自由に移動できればいいのにと私は思う。そんなことになれば、「受け入れた国の国民の生活が成り立たなくなる」と主張する人もいるだろうが、みんなが幸せに暮らしていくためにはどうしたらよいのかを考えて欲しい。

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