友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

高齢化した地域を支える人たち

2010年12月23日 18時33分54秒 | Weblog
 さすがに「無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク」の皆さんは元気だ。情熱的であるし、使命感というと少し大袈裟だけれど、議会を変えていこう、まちに新しい風を送っていきたい、そんな気持ちが漲っていた。直接請求の問題やあるいは来年の選挙に向けて、主体的な取り組みと決意が表明され議論した。夜の懇親会は仲間内ということもあり、日頃は話せない哲学的なあるいは社会学的なさらに言えば雑多な問題まで、様々な話題が途切れることなく続いた。最年長となってしまった私は途中で失礼して床に入ったけれど、朝聞けば午前3時近くまで話し合いは続いたとのこと。全くタフな人たちである。

 タフと言えば、昨日のお昼に食事をいただいたNPOの人々が運営している「ハッピーワン」の代表の女性も元気だった。身体は糖尿病とかで目も見難いと言っていたけれど、なぜこの「ハッピーワン」を立ち上げたのか、そしてその役割を熱く語った。昔は栄えたこの地域も今日では2人に1人が高齢者となった。デイサービスや特養などの世話になっていないけれど、だからと言って、出かける場所もなく話し合える人もいない人がいる。そうした地域のお年寄りが気楽に集うことのできる場所、昼間は1人のため食事に困る人々が集まって来られる場所を提供することで、みんなが幸せを感じられる地域にしたい、それが「ハッピーワン」であった。

 ずいぶん美味しい料理が450円で食べられる。これに食後のコーヒーをつけてもらっても550円だ。コンビニで弁当を買えば300円でも買えるけれど、ここでは仲間の皆さんとワイワイガヤガヤおしゃべりができる。一日中いてもいい。台所の方を見ると5・6人のベテラン主婦が料理を作っていた。ほとんど無償に近い、一日800円で働いてもらっているそうだ。ベテラン主婦は子育ても孫育ても終わり、何か人の役になることがしたいとここに集まっているそうだ。「人は人の役に立ってこそ生き甲斐であり幸せである」と代表の女性は話す。

 こういう人が地域を支えているのは素晴らしい。こうしたコミューンが各地にできれば、さらに幸せの輪が広がるだろう。「議員はダメ。始めた時に来ただけで、後は全く知らんぷり」と代表は続ける。「役所もようやく目を向けてくれるようになった。だけど、自治体によって積極性が全く違う」と批判も。この地域に空き家があったから、こうした場所を作ることができたけれど、それでも場所作りに最低300万円は必要となるそうだ。それから材料費や家賃や水光熱費やらを考えたなら、運営は大変困難だと思う。

 無償ボランティアを否定したりしてはいけないけれど、ここで働いているベテラン主婦にキチンと報いることが大事だと思う。これからますます高齢化社会になると言うが、みんなで支え合うということはみんなが応分に負担するということだ。介護施設で働く人たちの賃金が上がらず、労働内容は増えていく。犠牲の上に成り立つ社会ではダメだ。クリスマス商品は高価なものが売れていると言うが、その一方でなかなか日の当たらない人たちがいる。自己責任とは違うと私は思う。
コメント
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