友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

何がお値打ちなの?

2010年12月03日 19時35分11秒 | Weblog
 この頃、商売は複雑だ。いろいろ「お得感」を出そうとしている。近くのスーパーでは500円以上買い物をすると1枚のカードをくれる。このカードを集めて1枚の台紙に貼り、その台紙を何枚か集めると現金扱いで商品が割り引かれる。あるいは年に2度、合計が3万円以上となるレシートを持っていくとその金額の3割が現金で返ってくる。レシートの合計が個人では3万円を超えないときは友だち同士で集めている。また、週に1度早朝に配られるコインを持っていくと、2千円以上の買い物をすればいくらかの割引がある。

 私自身はその恩恵に預かっていても、実際の金額や仕組みをよく知らない。好きなものを好きなだけ買えばいいと思うのだが、カミさんからは「もっとよく研究しなくてはダメよ」と言われている。たとえば、ジーンズのズボンを2本買うと2本目は半額になるセールをしているのだから、2本買った方が安いと。私は1本あれば充分だから2本も買うことはないと思うけれど、どうせまた買わなくてはならないのだから今買っておいた方が「得」だと説得されてしまう。

 あるいは、10日と20日はガソリンが何円だったか安くなるカードを持っているので、この2日には必ずガソリンを入れる方がいいと指示される。10日と20日ではない日にガソリンが少なくなってきたなら、できるだけ早めに入れてこの日にたくさん入るようにした方がいいと言うのである。ガソリンをいつも満タンにしていないと不安と言う人はいるけれど、幸いにもこの地域はガソリンスタンドが多いから心配することはない。それよりも絶えずガソリンを満タンにしておくのは重量を負荷しているのだから当然燃費が悪くなる。それではいったい、どちらが本当は安いのだろう。

 エコポイント制度はおかしいと友だちが怒っていた。車に乗らない、エアコンは使わない、そういう人が一番エコな生活をしているのだから、何か恩典があってもいいはずだと。なるほど、それはそうかもしれない。ポイントが溜まめると商品がもらえますという制度がよくある。私は、カードは持っているけれどあまり使ったことがないので、カード会社からあなたのポイントは何点ですと知らせをもらっても、そんなに欲しい品がないので放ってしまっていたら、「そんなもったいない」とカミさんに叱られてしまった。

 「2個買えばもう1個をサービスします」というので買えば、当分使わないものまで買うことになる。要らないものを買ってもらえば経済は本当によくなるのだろうか。結局、余分に買ったものは何時しか捨てられることになったり、あるいは余分にあるからと無駄に使ったりして、もったいない結果になってしまうのではないか。必要なものを必要なだけ作り、必要に応じて消費する。でもそれでは右肩上がりの経済にはならないから、大量生産と大量消費が求められるのだろうけれど、本当にそんな経済でいいのだろうかと思ってしまう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする