大・中・小合わせて53個の植木鉢にチューリップを400球余り植えた。来年の春、どんな風に咲いてくれるか楽しみだ。「そんなに土いじりが好きなら野菜をやらないですか。貸し農園があるよ」と声をかけてくれる人もいる。カミさんも「野菜を植えれば、新鮮なものが食べられるのに」と言うけれど、農家に生まれなかったので野菜を育てたことがない。野菜についての知識が全くない。私は、春はチューリップ、夏から秋はサルビヤと決めている。チューリップ畑を見せてもらった時、その群生の見事さに感心した。チューリップに囲まれて写っていた姉妹の写真がとても可愛かった。
サルビヤは赤と緑の組み合わせがいい。情熱的だ。そして花が長く続くのもいい。スペイン旅行で城壁に絡みつくアサガオを見て、我が家の夏のルーフバルコニーを満開のアサガオで飾ろうとしたことがある。花は大概がそうだけれど、太陽に向かって咲くので、アサガオの花を見るためには北側で咲かせなくてはならない。私は一輪の花よりも一面の花に魅力を感じるので、ジャングルのような群生に仕立て上げたいのだが、マンションの屋上という限られた場所では難しい。最大の敵は風で、チューリップも春一番の風に倒されることが多い。冬は強い北風が吹き抜けるから小さなものや軽いものは吹き飛ばされてしまう。
チューリップの球根を植えていると、隣の小学校の運動場から子どもたちの元気な声が聞こえてくる。隣の小学校では学級運営が難しいクラスもあると聞く。どうしてあんなに無邪気に走り回っているのに、いったいなぜそんなことが起きるのだろう。いつだったか、まるでヤクザが発するような口調が聞こえてきたので、驚いて運動場を見ると、高学年の子どもではなかった。親の真似をしているのか、テレビでそんなしゃべり方を聞いているのか、まず親が注意を与えなくてはいけないのに、注意などすれば親が学校へ怒って来るという学校もあるとも聞く。
昨夜のテレビ「報道ステーション」で、自殺した新人教師の苦悩を取り上げていた。母親は自殺に追い込んだ学校とりわけ上司の対応を非難していた。母親の言葉が正しければ、「どうしてそんなにいつもトラブルを起こすのか」と言った教頭は上司の資格がない。悩みを受け止めてこそ上に立つ人のすることである。私は学校の対応が悪いと言う母親の気持ちも分かるけれど、どうして「(教師を)辞めなさい」と言ってあげなかったのかと思う。教師こそが自分の道とその娘さんは考えていたから、辞めることはできなかった。だから「死」より他になかったのだろうけれど、「辞めたっていいのよ」と言ってもらったらどんなにか楽ではなかっただろうか。
決めたことを最後までやり遂げることは大事なことかもしれない。それで挫折して死を選ぶこともあるだろう。けれどその前に、「そんなにしがみつかなくてはならないことはないよ。やめてもいいんだよ」と誰かが言ってくれたなら、別の道を生きたかもしれない。新人教師の自殺を問題にするなら、日本の教育の現状に目を向けるべきだろう。自殺した教師の父親は牧師だという。神は何を望まれたのか。人を非難することではなく、人が作り出した制度に警鐘を与えているのではないのだろうか。
サルビヤは赤と緑の組み合わせがいい。情熱的だ。そして花が長く続くのもいい。スペイン旅行で城壁に絡みつくアサガオを見て、我が家の夏のルーフバルコニーを満開のアサガオで飾ろうとしたことがある。花は大概がそうだけれど、太陽に向かって咲くので、アサガオの花を見るためには北側で咲かせなくてはならない。私は一輪の花よりも一面の花に魅力を感じるので、ジャングルのような群生に仕立て上げたいのだが、マンションの屋上という限られた場所では難しい。最大の敵は風で、チューリップも春一番の風に倒されることが多い。冬は強い北風が吹き抜けるから小さなものや軽いものは吹き飛ばされてしまう。
チューリップの球根を植えていると、隣の小学校の運動場から子どもたちの元気な声が聞こえてくる。隣の小学校では学級運営が難しいクラスもあると聞く。どうしてあんなに無邪気に走り回っているのに、いったいなぜそんなことが起きるのだろう。いつだったか、まるでヤクザが発するような口調が聞こえてきたので、驚いて運動場を見ると、高学年の子どもではなかった。親の真似をしているのか、テレビでそんなしゃべり方を聞いているのか、まず親が注意を与えなくてはいけないのに、注意などすれば親が学校へ怒って来るという学校もあるとも聞く。
昨夜のテレビ「報道ステーション」で、自殺した新人教師の苦悩を取り上げていた。母親は自殺に追い込んだ学校とりわけ上司の対応を非難していた。母親の言葉が正しければ、「どうしてそんなにいつもトラブルを起こすのか」と言った教頭は上司の資格がない。悩みを受け止めてこそ上に立つ人のすることである。私は学校の対応が悪いと言う母親の気持ちも分かるけれど、どうして「(教師を)辞めなさい」と言ってあげなかったのかと思う。教師こそが自分の道とその娘さんは考えていたから、辞めることはできなかった。だから「死」より他になかったのだろうけれど、「辞めたっていいのよ」と言ってもらったらどんなにか楽ではなかっただろうか。
決めたことを最後までやり遂げることは大事なことかもしれない。それで挫折して死を選ぶこともあるだろう。けれどその前に、「そんなにしがみつかなくてはならないことはないよ。やめてもいいんだよ」と誰かが言ってくれたなら、別の道を生きたかもしれない。新人教師の自殺を問題にするなら、日本の教育の現状に目を向けるべきだろう。自殺した教師の父親は牧師だという。神は何を望まれたのか。人を非難することではなく、人が作り出した制度に警鐘を与えているのではないのだろうか。