四条醒ケ井を南に下がった場所にある古い趣ある町家の「京空間 mayuko」で開催された、染色作家の長田けい子さんの「ミモザ染め」のワークショップに参加したミモロ。
草木染と絞りを初体験。絞りを終えた絹の布を、いよいろミモザの茎を煮だした染液にいれます。
グツグツと沸騰したお湯の中で、ミモザの茎から色が出てきました。
「この絞った布を入れるんだって…どんな色に染まるのかな~」ミモロは、ワクワク・・・
まず、布を水で濡らします。
「もういい感じですね~」と長田さん。
「なんか紅茶みたいな色…茶色に染まるのかなぁ~」
煮だした染液をザルでこして、ミモザの茎を取り去ります。
いよいよ水に漬けたおいた布を、染液の中に入れます。
「ミモロちゃんのも入れましょうね…」
見る見るうちに布に色が染み込んでいきます。
「かきまぜて染めにむらがないように…」ミモロもお手伝いして、布をかき混ぜます。
「ミモロちゃん、自分が染まらないように注意してね…」染液に落ちたら大変…しっかり押さえてもらいながら作業を…。
しばらくして・・・「この辺でいいかもしれませんね~」と長田さん。長い時間着ければ染めは濃くなります。「淡い感じがいいと思いますけど…」
染液から布を取り出し、水洗い。
水洗いした布は、色を定着させるために、薄めたミョウバンに30分ほど漬けます。
「まだ時間がかかるから、ここでおやつにしましょ…」「え?おやつ…」と、ミモロは、一目散にお座敷へ。
今回、ワークショップに参加した方は、みなさん、染めや絞りの経験者。ミモロだけが初めてでした。でもみなさんに教わりながら、楽しく作業を進めることができました。
草木染めは、天然染料を使います。化学染料と異なり、同じ植物を使っても、同じ色に染めることは、なかなか難しいのだそう。でも、それだけに味わいが生まれます。
化学染料のようにパキッとした色を出すことはできませんが、特有のやさしい色合いが魅力です。
参加なさったみなさんから草木染めのお話などを伺って、いっそう興味を抱くミモロです。
「さぁ、そろそろ次の作業に移りましょう…」ミモロたちは、再び中庭へ。
ミョウバンで色を定着させた布を水洗いします。
「今回は、グラデーションを付けましょう…」と長田さん。「え?何するの?」とミモロは、よくわからない様子。
ミモザの染液で染まった布を鉄媒染を施します。
錆びた釘と酢などで作った液に、布の一部を漬けることで、その部分の色が変わります。
次々に布をつける参加者のみなさん。
「じゃ、今度は、ミモロちゃんの番…」ドキドキしながらミモロも自分のスカーフを液の中へ。
「ちょっとだけでいいのよ…」「はい…」と、布の先端部分だけを漬けることに…
再び水洗いして、いよいよ完成。
絞りのくくり糸を、布を切らないように注意しながら、取り外します。
「あ、きれいに染まってる…」
「ミモロちゃんのも広げてみましょうね…」
「わ~どんな風に染まってるかな~ドキドキ」
参加者の方が染めたスカーフ
まだ濡れているのであまり絞りの模様が見えませんが、とても上品な色に染まりました。
さて、ミモロのはというと…小さなハートがふたつ
なかなかかわいくできました。
「また、ぜひ染めの体験に参加してくださいね~」と染色作家の長田けい子さん。
「はい、ぜひ…今度は、なに作ろうかなぁ~」と、楽しみにするミモロでした。
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