ミモロも会員になっている「NPO法人 京都の文化観光を考える会 都草」。京都検定合格者が中心になっている会です。
さまざまな講座やボランティア活動をしている「都草」。その会員が講師となり、京都の史蹟などを回ります。
久しぶりに探訪会に参加したミモロ。今回は、春爛漫の山科エリアを散策します。
その中で、特にミモロが興味を抱いた場所をご紹介…
それが、地下鉄東西線「椥辻駅」から徒歩7分にある「日本新薬株式会社 山科植物資料館」です。


お花好きのミモロ…「どんなお花が見られるのか楽しみに~」と出かけました。
日本新薬は、大正9年に京都に創業された医療薬品メーカー。主に、医療機関向けの医薬品を開発・製造。「薬屋さんで買える薬じゃないんだ~」とミモロ。そう、主にお医者さんに処方される薬です。
この会社を有名したなのが、回虫駆除薬サントニンを含有するミブヨモギという薬草。
「回虫?お腹にいる虫でしょ…」。そう、戦後、全国の子供だちは、よく回虫予防・駆除のお薬を飲まされたもの。今や、回虫がお腹にいる人は、ほとんどいないのでは…。
このサントニンは、昭和の初めまで、100%輸入だったそう。そこで日本新薬は、ヨーロッパから2グラムの種子を輸入し、それをそれを育てることに成功。その記念すべきヨモギに、当時会社があった壬生の地にちなみ、「ミブヨモギ」と名付け、その後、国産のサントニンが、日本人のお腹から回虫を駆除することに…。
ここ山科の植物資料館は、ミブヨモギの栽培試験場としてスタート。以来、国内外3000種の薬用・有用植物の栽培をしています。

「これがミブヨモギ?イテテ~葉っぱ思ったより硬い…」



ミモロは、あちこちの植物を見て回ります。


「みんななんかの役に立つ植物なんでしょ?」


見たことがないような植物がいろいろ。「北山の植物園とは違うね…」と。そう、あちらは観賞用植物が中心ですから、華やかさがあります。ここのお花は、小さく、可憐な感じ…。
「ここにある植物、見た目は地味だけど、ずっと昔から人間の役に立ってきたんでしょ…」と。


科学的に薬が作られる前の長い間、人間は、薬草で健康を保ってきたのです。今のように錠剤などで服用する薬が発達したのは、人間の歴史からしたら、ほんの最近のことといえます。
「あ、これ知ってる~」とやっとミモロが知る植物を発見。

そう、以前、上賀茂神社で購入したフタバアオイは、大切にお世話したにも関わらず、育ちませんでした。
「え~これも薬草なの?」日本では観賞用としてお花屋さんで売られていますが、ヨーロッパではハーブのひとつで、肌トラブルに有効なのだそう。

「あれなあに~」花壇のそばに大切にネットをかっぶたものが…。

ミモロは、興味津々で、駆け寄ります。

大根にもジアスターゼという胃腸の働きを助ける成分が含まれていますから、やっぱりここにあるのでしょうか?
「え~そういったら、お野菜ほとんどここに植えられちゃうんじゃないの…」と、まぁそうとも言えるかも…。
「これも美味しそうだね~甘いかな~」

「ミモロちゃ~ん、温室の中見学しますよ~」と、一緒にいった都草の方の声…。
「温室もあるんだ~待って~」と、慌てて駆け寄るミモロでした。
*「日本新薬 山科植物資料館」の詳しい情報はホームページで

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