ミモロが住む京都、岡崎の疏水のそばにお店があった、京漆器の老舗「象彦」。今年、5月から、町中の寺町二条にお店を移転しました。
寺町二条は、お茶の「一保堂」をはじめ、紙や墨、古美術のお店、ギャラリーなどがある、文化が香る通りとして、人気がある通りです。
以前、岡崎のお店に行ったことがあるミモロ。「新しいお店を見に行こう…」と出かけました。新しいお店は、赤い暖簾がかかるモダンな建物。岡崎店にあった美術館は、残念ながら、ここにはありません。
象に迎えられる店内は、白を基調にした明るい内装。モダンな設えが、伝統の京漆器の美しさをいっそう際立たせています。
「象彦」は、寛文元年(1661)に、象牙屋を前身に創業された京漆器店。朝廷より蒔絵司の称号を拝受した三代目、彦兵衛が、製作した蒔絵が、評判となり、象牙屋さんの彦兵衛の名が知れ渡り、以来「象彦」として、今日に…。芸術的な蒔絵の品々をはじめ、日常使いの器まで、さまざまな品は、今も多くの人々を魅了しています。
奥行きの深い店内の棚には、さまざまな品々…。
ミモロは、ゆっくり見て回ります。
四季の花や、松竹梅など吉祥の文様が描かれた器たち。日本料理や文化に、欠かせない器です。
京漆器の特徴は、薄手で、繊細な雰囲気の姿です。御所などにも納められた漆器は、京ならではの雅さが漂います。
また、竹の産地の京都らしく、木地に竹を使った器も評判だそう。
竹を木地にした四角い器は、和菓子などに似合いそう。
ミモロのお気に入りは、『象彦』に因んだ、象の模様の器や小物です。
子供用の器とあり、お祝いなどにふさわしい上質の品。「こんな器で、食べられる子って、きっと味にうるさくなりそう…」
小さなお皿は、コースター。でも、ちょっと薬味などをのせるのにもピッタリな感じ。
「これお部屋に置きたい…」
小さな象の積み木。組わせてバランスをとって…「でも、1頭ずつ並べてもカワイイと思うけど…」
プレゼントにしたい品…「だれか、ミモロにプレゼントしてくれないかなぁ~」と。
寺町通にお店を移転して3か月…支配人の赤尾さんは、
「岡崎より、人通りが多く、以前よりたくさんの方が気軽にお店に来てくださいます。また、近くに『リッツカールトン京都』があるので、宿泊なさっている外国人ゲストも、いらっしゃいます。」と。日本の伝統工芸の漆の品々は、海外からの評価も高いもの。
日本の風物を描いたお盆など、外国人観光客には、とても魅力的…。
日常使いしたい丈夫な漆器。汁物なら、熱伝導率が低いため、長く温かさを保つことができます。
「蓋物を開けるときのいい香りがたまらない…」とミモロ。秋、マツタケのお汁ものを、こんな漆器で味わいたくなります。
*「象彦 京都寺町店」京都市中京区寺町通二条上ル西側 要法寺前町719-1 075-229-6625 10:00~18:00 不定休 地下鉄東西線「京都市役所前」11番出口から徒歩5分
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