8月16日は、お盆にお迎えしたご先祖様をお見送りする日。ミモロも、お迎えに行った「千本ゑんま堂」に再び出かけました。
この日、京都は大雨警戒警報がでるほど、昼間大量の雨が降りました。市内各所で、冠水し、交通規制も引かれたほど…。だから、ミモロが、「送り鐘」を撞きに出かけたのは、雨が小降りになった夕方…。
「どうしよう…もう『送り鐘』終わっちゃったかなぁ~ご先祖様たち、船に乗り遅れちゃったら大変…」と急いで出かけたのでした。終了する6時ちょっと前にお寺に到着。もう境内には、人影はまばら…「ごめんなさい…遅くなっちゃった~」と、心の中で、ご先祖様に謝るミモロです。
「あの~お見送りするのは、どうしたらいいんですか?」と、お寺の方に伺うと「お迎えした時と同じことをすればいいんですよ」と。
そこで、まず、先祖代々の霊を送る塔婆をいただき、お線香とろうそくを備えます。
「これを買って…」それから・・ろうそくをおそなえします。
先祖代々供養と書かれたろうそくに火を灯すと、「もうすぐご先祖様出発なさるんだね~」と、ちょっとシンミリ…。
ろうそくで火をつけた線香で塔婆と自分を浄めます。
「閻魔さまにお詣りしなきゃ…」
本堂にお祀りされている閻魔様…「前より怖くない…なんか優しい目をしてる…」と。初めは怖がっていたミモロですが、何度かお詣りして、閻魔様は怖くないと分かったよう…。「ご先祖様をよろしくお願いします…」とお詣りを…。
次に…「え~っと塔婆に朱印を押してもらうんだった…」
「はい、どうぞ…」「ありがとう…朱印いただいたから、三途の川を渡る船にご先祖様たち乗船できるね…」と。
塔婆を持って、それを流す場所へ。
「3回お水かけて…」
「ひしゃくにのせて、水に流すんだよね~」と、2回目ともなれば、スムーズに…。
「あ~流れてく~ごきげんよう・・・さようなら・・・またね~」と、水に浮かぶ塔婆を見えなくなるまで見送ります。
「ご先祖様、行っちゃった~クスン」と、涙目のミモロ。なんでもお別れは、悲しいもの…。
締めくくりは、「送り鐘」。
お詣りして、1回、鐘を撞きます。ゴーンと響く鐘の音…「どうぞ、無事にあの世につけますように…ミモロ、頑張りますから、安心してね…」と、心で願うミモロです。
「送り鐘撞くのギリギリだったから、ご先祖様、最終便だったかも…。でも、お見送りできてよかった…」と、ホッとしながら家路につきます。
ほとんど1日中、雨が降り続いた京都。「五山の送り火」の大文字山も靄で姿が見えません。
雨で、水量が増えた鴨川。今回は、川のそばに降りることが規制されました。濁流の鴨川を見下ろす場所には、19時ごろから、見物人が集まってきました。でも、さすがに昨年よりは少な目…。警戒する警察官の姿が目立ちます。
送り火は、台風など、雨風が、猛烈な時以外は、雨でも決行します。だから今夜も送り火を拝むことができます。
やや雨がちらつきながらも、無事に点火は、夜20時からスタート。東山の大文字から順次、5分おきに火がともされます。
「あ、火が付いた…」今年は、ミモロは、自分の住むマンションから送り火を拝むことに…。
「角度から全部見えないけど…まぁ、いいや…」残念ながら、ミモロのマンションからは、大文字が半分。他に左大文字と妙の字が遠くに小さく見えますが、5つ全部見ることはできません。
「なんか今年、あっという間に終わっちゃった感じがする…」雨にも関わらず、火の付きがよく、盛りの時間が短く、気づくと火が消えかかっていました。「前に見たときは、もっと長く見られた気がする…なんか情緒に欠ける今年…不思議…」と首をかしげるミモロです。
「五山の送り火」が済むと、京都は秋へ進みます。夜遅くまで、最後の力を振り絞るように鳴き続けるセミ…「なんか、さびしくなっちゃう…」と、夏の終わりは、妙にシンミリしてしまうミモロでした。
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