ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

1200年以上変わらぬ山里の景色を残す花背。ヒノキの森の散策へ。

2014-08-19 | 自然

山里の景色が広がる左京区の北に位置する花背。古くから林業が盛んな山里は、平安遷都の折りに、建造物を建てる木材を切り出した場所。今も、昔、木材を伐採した跡が残っているそう。
「ここから、京都の町まで運ぶの大変…」木材は、川を使って下流へと運ばれたとか…。

ミモロは、ここ花背の伝統行事「花背松上げ」を鑑賞にやってきました。お祭りが始まるまで、かなり時間があるので、ミモロたち「京都観光文化を考える会・都草」のメンバーは、鮎のつかみ取り、お風呂、森の散策で過ごすことに。ミモロは、森の散策チームに加わりました。

ミモロ、出発よ~。「え?もう行くの…」ツアーの拠点となった「山村都市交流の森」の敷地内にある木製のジャングルジムで遊んでいたミモロです。
「このジャングルジム素敵…」とかなり気に入っている様子。ネコとして上りがいがあるよう…。「金属製じゃなくて、こういう遊具が町の公園にあるといいのにね~爪も立てられるし…」と。もちろん遊具としての安全基準などがあるのでしょうが、自然素材の遊具にはぬくもりがあります。

さて、森の中の小道を進む一行。
雨が上がった森には、靄が立ち込め、空気もヒンヤリ。「なんか空気が美味しい気がする…」と、森林浴を楽しみます。

途中、炭焼き小屋に…。
「中どうなってるの?」
隙間から、炭焼き窯を覗きますが、「真っ暗でなんにも見えない…」と。中には、まだ取り出していない炭が入っているそうです。
「こういう木で炭をつくるの?」
それは違うと思うけど…。きっと丸太を割って、作るのでは…。


かつては炭焼きに従事する人も多かったそうですが、今は、人出不足…。
炭焼きだけでなく、林業そのものをする人の不足が深刻だそう。
森の散策は、都草の会員で、森林インストラクターの久山多代子さんが、案内をしてくださいました。
「森は、人の手が入らないと、荒れてしまいます。京都市は、いったいどれくらい森林面積があると思いますか…。実はなんと75%が森林なんです」と。「えーそんなにあるの!」とビックリ。確かに、周囲を山に囲まれている京都市。南部は、ともかく、北部は、山地です。「ということは、25%の土地で、ほとんどの人が暮らしてるんだ~」

「わー恐竜が出てきそう…」
普通のサイズのシダも小さなミモロには、大きく見えます。

雨上がりの森…いろいろなキノコも…。
「これ食べられるかな?」と、きくらげのようなキノコを前に…。

久山さんの森の説明を聞きながら、さらに奥へと入ります。


「下を見てください…。小さなヒノキの芽が出ています…」
「ホント、まだ赤ちゃんサイズ…」「森は、こうやって世代交代してゆくんですよ…」

林業は、親から子へ、そして孫へと世代を経て、行われる時間がかかる仕事です。森の木は、次々に若い芽をだし、世代をつなげようとしているのに、それを世話する人間の世代引き継ぎが、今、危機に瀕しているのだそう。

海外からの安価な木材の輸入で、国内の丸太の値段は、切り出す手間を考えると、やっていられないほどだとか。
そのため、フローリングに、木材を使うと補助金が出るそう。ただ、そうは言っても、フローリングを敷く人件費を考えると、やはり、かなりコストが掛かります。「でも、本物の木の床って、絶対いいよね…」と、ミモロならずとも思います。

さぁ、もっと歩きましょ…
山の斜面に作られた道を、一列で進みます。久しぶりの山の道…ミモロ、よそ見しちゃダメよ…「うん…」と、滑らないように慎重に…。

山道から川へ。この川沿いに、「松上げ」をする場所が…

「あ、灯籠木が立ってる…」
 
広場の中心部に聳え立つ灯籠木。「結構高いね~。あそこに松明投げるの…」

「夜が楽しみだね~」と、日が暮れるのが待ち遠しいミモロでした。






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コメント (2)
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