ある日、「八坂神社」にやってきたミモロ。「おうちから祇園に行くには、ここを通るのが歩きやすい…」と、通り慣れた道。
祇園にある神社は、いつも参拝客が絶えません。ミモロは、境内の道をキョロキョロ。いつもいくつかの出店があるんです。
「あ、あった~」と、ミモロが立ち止まったのは、ひとつのテントの前。
「あれ、もうなくなっちゃたかと思ってた~よかった~」
ミモロが見上げているのは…小さなぽっくり。舞妓さんが履く、高さのある下駄です。
「まだ、あったんだ~」と、うれしそう…。
と、いうのは、ミモロは、何度も「八坂神社」に来ているのに、いつもこのお店が見つかりません。なので、てっきりなくなったのだと、思い込んでいたのです。「まだ、やってたんですね~」とミモロ。「え~ずっとやってましたよ」とご店主。
「でも~」とミモロは、首をかしげます。「4時ごろには、お店閉じるんで…」「あ、そうだ~昼間暑くて、お出かけしなかったから、ここに来るのは、夕方ごろだった…だから、見つからなかったんだ~」と納得。
ここに並ぶ、小さなぽっくりは、足の健康を守ったり、お足(お金)が入るとご利益があるそう。
「もう30年以上、ここで商売させてもらってます」と、ご主人。昔は、いろいな神社をまわったこともあったそう。
ミモロが、このお店に、また来たかったのには理由が…、ミモロ愛用の下駄は、ここのぽっくりから作ったもの。
この夏、ミモロは、下駄を履き続けていました。「ワンピースでも、下駄がいいの~」と。大のお気に入りなのです。
「もうひとつ欲しいの~」さっそく新しいぽっくりを履いてみます。
ミモロの下駄は、以前、買った同じようなぽっくりの底の部分を糸のこで切って、低くしています。
「よく切りましたね~」と、お店の人も呆れ顔。大変固く、切るのに苦労しました。
「このまま、履いてもいいじゃないですか?履き心地は、鼻緒を調整して…」とご主人。
見ると、側面に鶴の模様。「かわいいから、切るのもったいないよ~」とミモロ。
なんかとても気に入ったようです。
このように履くのは、ミモロ以外には、いないかも…。
「なんか背が高くなって、気分いい~」と。
このぽっくりの値段は、なんと1足500円。「中国製で、昔、たくさん一度に注文したもので、在庫がなくなったら、終わりです」と。普通、他の土産店で、同じようなものを買うと、3000円くらいします。とてもよくできていて、ミモロの履物にピッタリでした。
テントには、他に、子供のお宮参りのぽっくりも。
これも3000円と破格の値段。
「以前は、大人物もあったんですが、近ごろ、観光客が舞妓さんに変身する店が増えたでしょ…その店の人たちが残らず買ってゆきました。だから、もう子供ものしか残ってなくて、これも売切れたら、もう作れません」と。
ぽっくりの中には、小さな鈴がついていて、歩く、チロリンとなるようになっています。
「鈴がついてていいなぁ~」
もっと小さなぽっくりも…
こちらは、根付け。
干支ごとにおしるしのついたものもあります。
「これ、お土産にいいかも…」
足が弱い方、お足が必要な方…におすすめ。外国人観光客にも人気だそう。
ミモロサイズのかわいいぽっくり。お店は、午前10時ごろから、16時ごろまで、「八坂神社」の四条通に面した西門を上がって、すぐにあります。
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