8月7日、ミモロは、先日、美化活動で訪れた「千本ゑんま堂」に、「お精霊迎え」に出かけました。


8月7日から15日に、ご先祖の精霊を各家庭にお迎える習わしが、京都には、昔からあります。今年、ミモロもご先祖様をお迎えに出かけました。「千本ゑんま堂」(引接寺いんじょうじ)は、真言宗のお寺ですが、ご先祖供養などは、宗派を問合わずすることができます。
「お精霊迎え」を初めてするミモロ…。まずは、やり方を教えてもらうことに…。
「あの~初めて来たんですけど…どうすればいいんですか?」と係の方に伺います。

薄い木で、できた塔婆に名前を書いてもらいます。
「まずは、お線香をお供えして、その煙で、自分を浄め、それから塔婆をその煙で、浄めてください」と。
そこで、ミモロは、さっそくろうそくと線香を求め、手伝ってもらいながら、お供えします。



「まずは、自分を浄めて…」煙を体に…それから塔婆を線香の煙にかざします。

それから、塔婆を持って、本堂のご本尊、閻魔大王さまに、お参りして、奥へと進みます。


「ヨイショ…」


次は、塔婆に朱印を押してもらいます。「はい、よくお詣りされました…。小さいのに偉い偉い…」と。


朱印を押す場所には、このお寺の開基、小野篁の姿が、地蔵菩薩の隣りに。


「あ、弘法大師さまもいっしゃる…」とそこにもお詣り。

朱印を押した塔婆をもって、その建物の裏側にある水場へ。

そばの人が、親切に教えてくださいました。
「え~と、最初に、塔婆の下の部分に3回お水をかけるんだって…、1回、2回…3回」

「次に、ひしゃくの上に塔婆をのせて…」


そっと、水に浮くように塔婆をひしゃくから放します。「わー流れた…あれ…引っくり返ちゃった~」

「裏返っちゃったけど…ご先祖様、大丈夫かな・・・」と、ちょっと心配そうに、流れた先を目で追うミモロです。

最後に、境内の一角にある鐘つき堂へ、そこで「迎え鐘」を1回撞きます。


鐘つき堂には、不動明王がお祀りされています。

「これを下に引っ張るんだって…」


そのお帰りになるご先祖様を「おしょうらいさん」と京都では呼びます。
「え~もう、おうちにご先祖様戻ったの?どうしよう、ミモロまだ帰れないのに…。お留守番させちゃう…」と、心配します。「お供えものして来たら、きっとそれ食べながら待っててくれるね…」と、仏壇に、ミモロの好きなお菓子をお供えしてきたのです。
無事、「お精霊迎え」を済ませたミモロ。帰る前に、住職さまにご挨拶を…。

「あ、ミモロちゃんでしたね。今日は、可愛いワンピース着てるんですね…」とご住職は、ミモロを覚えていてくださいました。前にお目にかかった時は、美化活動だったので、ミモロは、ジーンズに長靴姿。今日は、ちょっとドレスアップして…。でも下駄履きですが…。「そういえば、あの時、お精霊迎えに来るって言ってたものね…」「はい、お約束したので…」と、ミモロ。ご住職の穏やかなお顔を拝見すると、それだけで、心が和んできます。
「いっしょに、ついて行ってあげればよかったんですけど、ごめんなさいね~」とご住職。「大丈夫です、ミモロ、ちゃんとひとりでできました!」と、ホントは、いろんな人に助けてもらったんですけど…。
「また、お精霊送りに来るようにしま~す」。8月16日には、お帰りになっているご先祖さまたちを、再び、冥土に送ります。
「16日には、お供えしてるものをいっしょにお持ちくださいね…」とご住職。「は、はい…(あのお菓子でいいのかな?)」と。
京都では、再びお寺にお詣りに行かず、「五山の送り火」に手を合わせることで、ご先祖送りをするのだそう。
ところで、8月15日まで、京都各所のお寺で、万灯会が行われます。これは、ご先祖様が、お戻りになる道を照らすという意味があるそう。
8月16日は、「五山の送り火」・・・・。「これが終わると、夏の終わりも近いって感じがする…最近、セミの声も前より、少なくなってきた」とミモロ。確実に、季節は、移っているのです。
*「千本ゑんま堂」の詳しい情報は、ホームページから

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