命の輝き
2022-11-12 | 老い
なんだか久しぶりの、休日。
他にも休日はたくさんあるのに、精神的に休日。
他の休日の日は、何をしているのだろう?
うーーん、、、
最近、時間の観念が変わり、自分でつかみきれないわたしの感覚。
脳の休日は毎日なんだけど。
さて。
藤井フミヤがNHK歌番組、SONGSに出演していた。
還暦なんだって。
最も若く見える還暦人の中の1人だそうだ。
が、、、
わたしとしては、ちょっとびっくり。
声は若い頃と全く変わらない、伸びのある美声だが、、、体重も若い頃と変わらないらしいが、、、
顔が、、、歳を重ねていた。
当たり前なんだけど。
50歳ごろにテレビで見かけた時から時が経っている。
ブランク10年の間に、顔はすっかり歳相応になっていた。
50歳頃はいい感じに歳を取り、素敵な味わいが増していた。
が、わたしの個人的好みからすると、還暦の彼の顔は、容色が衰えていた。
彼の場合、顔のピークは50歳かな、と。
あくまでも顔、限定。
ショーケン(萩原健一)など、美しい歳の重ね方をしていた。
あくまでも顔だけを見ての感想だが。
歳をとると、容色が衰えるタイプと、渋みが増して良くなる場合がある。
童顔の人や若い頃、美人、イケメンの人や、シニアになって美が増す人がいる。
舘ひろしなどは、後者。
若い頃より、今のほうがずっとステキ。
個人差だろうか。
デビ夫人は、直近見た22:00からのNHK新教養バラエティ番組「四大化計画」では、きちんと綺麗に長時間、座っていることにさすがだと思った。
(休憩時間を取り編集されているにしても)
80歳を越して、一定の綺麗な姿勢を保てる背筋、腹筋力。
発言する時の表情筋。
しかも、おだやかな表情になっていた。
特別にNHK向きバージョンに変えているとは思えない。(本当のところはどうかは知らないが)
顔の美しさは皮膚で覆われているため、まず皮膚の張りが目につく。
シワやたるみも、皮膚のバリエーション。
器量、容姿は、顔の目鼻立ちのパーツ一つ一つの形と配置で決まる。
顔の影響で人生が大きく変わる人と、そうでもない人がいる。
特に女性。
長い間、その顔で生きていると、経緯や経験が顔にプラスオンされる。
顔は履歴書と言われる所以か。
女性は灰になるまで女性だと言われるが、性同一性障害の、元男性、現女性の場合も、灰になるまで女性なのだろうか。
身体とこころは、どのあたりの年齢で交差するのだろう。
しわくちゃおばあさん(元男性)も、息を引き取る直前まで女性の意識を保つのだろうか。
それぞれ個体差、個性差があると思うのでなんとも言えない。
ちなみに、TV番組「ポツンと一軒家」に出ていた山奥に1人で住む87歳の高齢女性。
めちゃくちゃステキだった。
ステキと言っても、デビ夫人や草笛光子路線カテゴリーではない。
薪を割り、薪でお風呂を沸かし、煮炊き物をし、沢で水を汲み運び、畑を耕し、、、
重労働のせいか、腰は曲がっていたが、耳はよく聞こえ、受け応えのリアクション反応もなかなかウィットに富み、表情がまた素晴らしく良かった。
笑顔が暖かくかわいい。
わたしには絶対に真似できない。
脱帽、圧巻。
家屋は昭和40年代に建て替えられたそうで、(わたしの感覚からすると)それほど古くない。
養蚕農家としての大きな家屋。
大工さんが7人?ぐらい、寝泊まりして数ヶ月かけて建てられたそうだ。
その間、大工さんたちの炊事洗濯を1人で引き受けていたらしい。
すごい。唸ります、、、。
心身共に健康。
病気をする暇がないほど、身体を動かし続けている。
腰が曲がるのは重労働のせいである場合が多いらしいものの、普通になんにもしない人でも腰が曲がる症例がある。
あの生活ができる強靭な人間力がすごい。
仕事をリタイアした65歳を過ぎた息子さんがちょいちょい麓から様子を見に来てくれたり、彼女に頼まれた魚などの食材を届けるにしても、、、だ。
山奥ではないにしても、明治生まれのわたしの祖母も似たような生活を送っていた。
88歳で息子(わたしの父)の家に引き取られたものの、田舎の大きな家で1人住まい。
祖母は、引き取られるまでの期間こそが命が輝いていた。
自立生活出来る間がハナだとつくづく思う。