蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

なんでも先輩はエライのだ

2021-06-29 | 老い
わたしも今より若い頃があった。
今みたいに、日々、何枚もハンカチを失くすなんてこともなかった。
(どこに行ってしまったんだろう、、、わたしのハンカチ、、、)

老化はずしりと自覚を伴ってやってくる。

夫。
子供の時から頭脳明晰、秀才。
そして、まだ現役ワーカー。
同じく老化の波。
冷蔵庫を開けて、「アレが無い」と慌て、わたしがどこかにやったんだろうと言う。
はあ?
気の毒だ。
あなたも来たのね。
冷蔵庫の前の流し台にさっき自分で取り出して置いているものは何?

しかし、ここで、絶対にバカにはしない。
そんな無神経なわたしではない。
ぼけぼけの大先輩は、新人には超優しい。

大丈夫。
誰にでもあることよ。
あなただけじゃない。
ほんと、よくあることだから。
と、勝ち誇ったような、余裕の笑みを見せる。

めちゃめちゃ賢いクレバーな頭脳の持ち主も、偏差値、地面すれすれ低空飛行の人も、自然の流れには抗えず、大なり小なり似たようなもの。
しかし、飛び抜け優れた分野だと、ショックも大きいだろう。
バレリーナが足を失くすかのごとく。
(そんなプロのバレリーナがいたが、見事に復活していた。
すごい精神力の強さ)
得意分野だけに、きっと悔しいだろうけれど。
が、だんだん、平均値に近づいているだけ。(上層の人も下層の人も)

わたしなんか、元々、天然だから、どんなヘンなことを言ったり、したりしても、またいつものこと、と周りに気づいてもらえない。
最近は、わたしはわかっているのに、わざわざ説明してくれたり確認されたりするのが、ちょっと、むっとする、、、(生意気にも)。
客観的に見て、そんな風に見えるし、そんな風なヘンなことをしているのだろう。
ムカつく前に自覚しなければ。

しかし、すんなり認めると脳がそれでいい、と判断して、ぼけぼけはどんどん進行するのでは?
ほっておくと易きに流れるところを叱咤激励、喝を入れて脳に頑張らさせなければ。
が、わたしは自分にも優しいのでじゃんじゃんダメな脳を受け入れて堕落していく。 
上野千鶴子さんに、辛辣なハッパがけで蹴っ飛ばしてもらわないと。

とまあ、自分の売りではない、むしろ苦手分野が益々衰えて行く。
頭脳が売りの人は、バカになった自分を受け入れられないことだろう。
うんとプラスからマイナスへ。奈落の底感。落下イメージ。
わたしは、マイナスからそのままマイナスへ。横滑り感。時系列に従ってスライド。

自分のアホ歴は生まれた時から今日に至る。
周りがちらほら、こちらのアホ分野に入ってくるのだが、入ってきてほしくない。
定員オーバー。
わたしは今日や昨日からの新米アホではないので、ベテランは力強い。
というか、ベテランだけにアホに磨きがかかっていて自分でも恐ろしい。

が、若い頃の天然のアホと、シニアになって本気のアホでは、自分の受け取り方が違う。
天然お気楽でもやはり新しい老化によるアホ出現は不安だ。
天然は許すが、「本気出してるのにアホ」は、余裕や笑いがない。

まあアホは元々なので、初めて自分のアホと対応、対峙する人よりは、ちょっと知識がある。
抗体もある。
アホのキャリアは積んでいる。

なので、先輩アホとしては、後輩アホが続々と出てくる事態を見て、新米アホはさぞや自分に失望していることだろうと思い遣る。
それに比べると、早くからアホもまんざら悪くないなあと思う次第である。
これからアホになっていく方々は、覚悟してください。

アホアホと何回もうるさい、、、今回の記事でした。

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