へんな洋食屋カフェ

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ギターの話から思い出したライカの話があるがやってみましょう。十四・五年前に当時現役の事務次官(実話ですよ)から確か1952年製のライカM２+沈胴エルマー付を戴いた事がある。事務次官もとある方からの訪問土産に戴いたらしいが、裏蓋を開けるとサインがしてあった。「贈～様、～銀行頭取(大徳寺)より」と書いてあった。～は勿論だが書けません。事務次官が頭取から貰って、カメラに興味が薄いのでオイラに活用を頼んだ由緒あるライカなのである。しかしながら、授与推定20年前だと察するといまだライカM２+沈胴エルマー付ならば20万円はした筈である。それを会談土産にと渡す頭取も頭取だ。で、現所有者のオイラが事務次官のサインも書き添えて戴いたのは謂うまでも無い。このM２はトンでもないビッグネームが裏蓋に書かれている訳ですなっ！しかし何故に、頭取と事務次官が…と思案したが解明出来ずにその後、とうとう尋ねたところ～銀行の頭取は元は大蔵事務次官から頭取に為った事務
次官仲間との事であった。凄まじい話だが(事実です)残念ながら二人共に今は鬼籍に入っています。

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人間の処方とは如何に摩訶不思議な諸行であろう事かオイラも些かに驚いたのだが、先だって二月も前にこの老ギタリストがオイラに所有の楽器を貰い受けて欲しいと謂ってきたのだった。それから、実際に戴くまでは色々と皮算用しても仕方無いし今までも散々そう謂われてすっぽかしも食ってきたので慣れてはいる。その二月も前の話から一月経った先月にオイラよりも一回り近く歳上の凄腕のギター弾きが突然に来店し手合わせをしたが相手はギターを持ってきていなかったので正式な立ち会いという解釈ではないつまり練習試合をした記憶が甦り話が繋がった。何度も書くが、大変な手練れのギター弾きでこのオイラですらアワやギターを捕られたかも知れない程の方だった。その後、二度ほどの来店があり其の度に手合わせをしギター談義もしたが手練れは意外に譜面が書けないどころか読まない事を告白してくれた。あれ程のご仁が…とオイラも感慨したモンである。で、ギターが届き老ギタリストの話では、いいですか？驚かないで読んで下さい。老ギタリストがその後に楽器を託す
人物探しに手練れギター弾きを放ったのだった。手練れギター弾きは老ギタリストの門下であった。オイラはスッカリ試されたのだが老ギタリストの教授用のギター(河野と中出)の中に手紙が潜んでいて見出だした暁には何れか一台を先方(つまりオイラ)から褒美に渡して戴きたいとの事である。実は、手練れは境遇がかくかく然々で(書けません)名器「ロマニヨス」を手放してしまい弾く楽器を持っていないとも書いてあった。何と謂う因果であろうっ！何と謂う人間の諸行無常であろうか？しかしながら手練れはもう一月も来店しておらず、オイラは連絡の術も知らない訳である。

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収集序でに昨夜、以前に打診の有った老ギタリスト(教授の先生)のギターを譲り受けた。勿論だが「活かす」という目的てオイラが次の方まで弾く訳ですなっ！つまり、常に所有物というのは今現在での所有者が使っているに過ぎない「借り物」とも謂えなくも無い。電気製品や電子機器なんかは消耗品だから活用とは言うもののせいぜい25年程度の寿命だろうが電化されていない楽器や食器類や建物や機械式車、機械式時計なんかはその倍の50年、イヤそれ以上も使えるのは知っての通りである。現にへんな洋食屋カフェ店内には大正二年製の掛け時計が今も正確にボンボンと時を知らせてくれる。オイラ愛用の米国製シェーファーのボールペンは70年間も現役である。つまり素材そのもののメカニック製品はちゃんとしたメンテナンス次第で三世代は活用できる訳である。今も自宅の防湿庫で鎮座し週に一度は107台の全ての作動を確認しているが最古参の機械式カメラは1937年製のライカです。ギターの話しに戻るが、戴いた楽器は生徒用のYAMAH
Aが二台、先生の授業用の河野と中出の二台、そして愛用のラミレス一世とルビオという楽器の合計六台だ。YAMAHAの楽器ですら定価は二台でバイクが買えるし、河野&中出に至っては併せ軽自動車は買えます。圧巻は、ホセ・ラミレス一世で１kgの金の延べ板同等、更にホセ・ルビオは小型のダイムラーが買えます。この二台は一旦、メンテナンスに出しますが幾ら掛かるかが恐いなっー！今は今年に為って戴いた二台の音仕込みに余念がなくどの位に音色と音量が成長させられるかを楽しんでいるのでこの度に戴いた六台は来年からの仕込みのつもりでいる。

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オイラは、収集家ではないが収集癖は多分に有る。しかも、高価な品々ではなく安価な品物というかバザー品というか粗品なんかも収集してきた。決して「ドゥだっ！」ではないが収集も200個を超えれば「ドゥだっ！」である。高価な品物とか希少価値の品物はたった一つでも「ドゥだっ！」だが誰しもが集められる品物は極小ドゥだっ！の積み重ねが段々と「ドゥだっ！」に育ち200点を超えれば誰が観ても「大ドゥだっ！」の域に為る。金属製クラシコカメラや携帯灰皿、珈琲茶碗、名作欧州映画、LPレコード等々と挙げればキリがないがこの中で発掘した収集物は珈琲茶碗だ。その他の品々は殆どが一個一台二個二台からの戴きモンが増殖して夥しい数に育った訳である。圧巻は携帯灰皿だが、820個の全てが貰い物である。で、珈琲茶碗以外は実用化しておらず残念だが、入れ替え展示をしたりしているに過ぎない。思えば、珈琲茶碗の収集趣味は飲食店としては実益も兼ねている訳ですなっ！しかも、使用可能な金額の茶碗ばかりだから常時使えます。これが「
マイセン」とかの一客五万円となれば使えません。へんな洋食屋カフェの珈琲茶碗で最高額は25000円ですなっ！

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さすがにバザー最終日、謂わば千秋楽、業界用語で述べれば「楽日」である。アイドルタイムにたくさんの発掘人達が来店し発掘物の展示会というか自慢会というか「ドゥだっ！会」をする。一同、収穫物を今一度、袋から出して再確認、披露を繰り広げる。そうこうしていると発掘人達が知らない間ながら思わず買ってしまった本当は不要な品々の交換会と移り変わった。なかなか微笑ましい光景にオイラもお世辞ながら皆さんの収穫目利きを誉めていると、更に思わず買ってしまった交換会の卓上(店内の四番テーブル)の不要な発掘物を貰ってくれと勧められる。女性には野暮ったいハンカチとか歯ブラシセットとか小物入れ等々が数十点である。確か、バザー会場でも最低価格の100円で販売されていた品々だから数十点という事は数千円の戴きモンだ。バザー価格だからそうだが、品物はバーバリーのハンカチだとかオムロンのキッチンタイマーとか三菱のシャープペンとか入浴剤である。つまり、商店やスーパーで買えば例えセール品だとしても万額の品々だ。うーん
、へんな洋食屋カフェで打ち上げというか展示会というか見せびらかし会というかドゥだ会もオコボレがあるモンである。

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バザー開催第16回目にも出掛けノリタケ社製磁器製珈琲茶碗を八セット発掘し700円、そしてプロ用のモリブデンペール(ソース入れで錆びない)五個発掘500円、その他ティーポットセット100円等々合計1400円の大散財をしてきた。オイラはこれでバザー開催全16回漏れ無く出向いての偉業を達成した訳ですなっ！総額では数十万円の食器類とか業務用調理器具、コーヒーメーカー等々を大散財計16000円で入手してきた。来週は今までに発掘した100セット以上のノリタケ、日光陶器、保谷、ナルミの大整理整頓をしなくては為らないのだが、ウンと楽しみである。とにかく今現在食器棚は元箱入りの磁器製珈琲茶碗で一杯なのが嬉しい。ゆくゆくは親方に頼んで数百セットに達した珈琲茶碗棚を拵えてもらい展示も思案しているのですが地震対策も必要だから思案も熟考しなくては為らない。考えてみれば普通のご家庭ではあまりの高級な磁器製受皿付金縁珈琲茶碗は使えない訳である。だからこそバザーに夥しい数が出品されて
いるのである。思えば飲食店向けのバザーと謂えなくも無いなっー！更にです、バザーの開始時刻は午前10時30分だが終了時刻は昼過ぎなのでオーダーを提供した後に今一度駆け込む。つまり、売れ残りの叩き売り狙いである。発見したのはロックグラス１ダース半(18個)が900円だ。此れは売れ残りとなれば持ち帰るのは嫌であろう？買い手も雨降りの中、ロックグラス18個は重たかろう？片付けてやっかっ！と声を掛けると300円でいいっ！との返事だった。「でいいっ！」という表現には苦し紛れの困りが多分に含まれているに違いないと察したオイラは即座に買いました。大収穫です。

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倉庫街から有名な元町商店街に入ればマサに大ドゥだっ！の連続である。展示は大ドゥだっ！店員さんも大ドゥだっ！価格も大ドゥだっ！店構えも大ドゥだっ！に圧倒されるが、もう格が違い過ぎて美しいし、勉強にも為るし、撮影するのも楽しんでしまう。買い物客ですら大ドゥだっ！だから参らざるを得ない。オイラ好みのセレクトショップ(リサイクルショップです)ですら高級ブランド品ばかりだから数十万円の値が付いている。店頭には警備員さえ張り付いていて「ヒヤカシは駄目ダカンねっ！」的な大ドゥだっ！だ。警備員ですら建築警備員や交通警備員の制服ではなくホテルのドアマン的大ドゥだっ！警備員です。あねくらいの大ドゥだっ！は来客を馬鹿にしている感じもするなっ！スーツ、ネクタイ着用でないと入れない敷居の高さである。しかしながらリサイクルショップにスーツ、ネクタイ着用は如何なモノか？オイラはもっと庶民的下々的なセレクトショップが好きだな。そう思いながら元町商店街を抜けて庶民的下々的な喫茶店「サンマルクカフェ」で一服する
算段となった。さぁて、道すがらの追分(分岐点)に来た。北に向かって伊勢佐木町商店街をヒヤカスか？はたまた横浜橋商店街の庶民を眺めるか？で、食材探しがてら横浜橋商店街を通過する事にした。思えば、今月末には大宴会が控えているので鮮魚店での挨拶と名乗りをしてその節に仕入れを上手く運ぶ為である。横浜橋商店街は遠方からも飲食店が仕入れにやって来るくらいに有名な商店街だし何でも揃うし、しかも安いっ！ややもすると市場よりも安いンですな。しかも、市場の仲買とは違い言葉ややり取りも丁寧だ。やはり商売人だからである。

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「欲」という字は谷が欠けると書くが、察するところ凹みを欠いて平らかにする訳ですなっ！人間生活には物質的にも精神的にも常々に平凡ではなく、つまり平らかではないから欲によって平らかにするのである。路線バスから町並みを眺めているだけでも周囲は欲の形成ですなっ！個人住宅なんかの個性はマサに欲の結晶である。ガレージ内の車も玄関の意匠も全てが欲の結晶だ。商店街なんかは欲でも金銭欲の結晶化を網を(看板や宣伝広告)張って作ろうとしているのである。要するに住宅街も商店街もドゥだっ！と言える。欲の次には完成後のドゥだっ！が控えているのである。文化的、芸術的と言えども或意味ではドゥだっ！ですなっ！マッ、そんな中にも定食屋の今日のお勧め献立「秋刀魚の棒焼き、味噌汁、ご飯、上新香付750円」なんかはドゥだっ！と言えども如何なモノか？的な謙虚な提案ドゥだっ！である。路線バスの中から観た開店前の定食屋の見本から学んだ訳である。今日は、港の見える丘公園前で下車し山下埠頭の倉庫街に潜り込む。巨大な倉庫や冷
蔵倉庫もマサにドゥだっ！ではあるが何しろ倉庫だから地味なドゥだっ！だ。網を張るドゥだっ！ではないので好感が持てるなっー！昼時に為り、倉庫街のその名も「波止場食堂」にも入り昼御飯だ。献立見本がズラリと並んでいるが、やはりドゥだっ！が出ていた。価格ドゥだっ！である。とにかく安い訳ですなっ！

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午前11時56分の市営バス11系統桜木町行きの路線バスに乗り込む。オイラがしばしば乗るバス路線で横浜は南区の東尾根をいわゆる山手を経由し元町や山下公園を通り桜木町へ行く謂わば観光路線である。徘徊に困ったら山手へ行くか鎌倉かという格言(オイラの)の一つだが、今日は起床したのが10時だったので格言徘徊をする事にした訳である。南区は扇状地で北側と東側は丘尾根に囲まれている。南区から中区へは幅5キロメートル程の谷戸だが350年前までは入り江であったのを埋め立てし住宅街、繁華街、官庁街となって発展してきたのである。今では「みなとみらい地区」が成立したのでつまり「旧市街」と言える。その旧入り江の中を幾度も々も徘徊撮影しているが最近では半年毎に様変わりしているなっ！地形的歴史学会の主宰としては常日頃から記録に残そうとあちこちを徘徊しているのである。街並的歴史学会も主宰しているが街並みと言えば大概は起伏の無い平坦な土地に商店街とかが発展しているので高低差から見える独特
の風景は眺める事が無いのである。坂の商店街とかS字カーブの商店街なんかは如何なる理由で構成されたのかを探るには大変に魅力的である。つまり上下左右3Ｄに育まれた街並み商店街こそが人間の営みというか欲の証でもあるなっー！徘徊観察パトロール研究会は欲の発掘でもあるのである。

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両耳の外耳炎、おでこの炎症もなぁんとなく収まり予約した店の隣の隣の隣の耳鼻咽喉科の診察を受ける。マッひとまず終息してますなっ！もう投薬も診察もいいでしょうとの事となった。完治とは謂われなかったが暫くは様子見という感じだが、顔に剃刀はあてない様にとは厳しく謂われた。うーん、では、折角だから髭でも伸ばすかっ！と思案を始めた。しかしながら口髭は黒く、顎髭は白髪なんですなっ！如何なる事なんだろう。思えば白髪頭も旋毛から後ろ、つまり後頭部はグレーなのだが旋毛から前半分は真っ白なのである。老化現象も目に見え過ぎて参るなっー！白髪染めやパーマには興味は無いので見映えが年寄りじみている訳である。ありのままと言えば手入れも散髪くらいだから仕方がない。ましてや洗髪の際も体を洗う石鹸だ。ボディーソープではなく固形石鹸です。泡立ちが良くて流した後がキュッキュッとしないと気が済まないので全身を固形石鹸で賄っている。白髪の原因は此か？とも考えたがその他の毛髪は黒いのである。白髪は特に蛍光灯の下でハッキリと輝くので
始末が悪い。腕時計の白文字盤は良いのだが白髪は困ったなっー！