奇遇な事もある。前々週に徘徊し撮影した、とあるトンネル内の非常電話の事だが暗闇のトンネル内での人間露出計撮影は並の腕前では当てられないし、フィルムカメラでの八分の一秒というスローシャッターをぶれなく切れるのもただ者ではない訳である。で、どぅだっ！という自慢の元に展示した。偶々、其のトンネルを抜けて金沢区から来てくれる常連さんが立ち止まり写真に観入る。どぅだっ！が理解出来たのかと思いきや「此は、富岡隧道の中の非常電話だろっ？」ときたモンである。其の写真は、非常電話のどアップであり決してトンネルも風景も地名表示板も無い。きっと、渋滞かなんかで何度も非常電話の前で待たされた事があり目に焼き付いているのだろう。逆に、どぅだっ！をやられた訳である。
不景気な顔という片が存在するモンで、よく来店してくれる方なのだがとにもかくにも「不景気を絵に描いた様な方」なんだなっ！そういう日は店も暇を極めてしまう。店内は、不景気風の渦巻くどんよりとした空気に溢れ、我々夫婦は賑やかなタイプだが一気に打ち消されてしまう。あれは、参る。気分も沈み、不景気オーラは輝き、売上も落ち込む。～神というのが居るらしいが正に其の通りである。我々夫婦もあの空気に飲み込まれ、言葉少なく、お通夜の如し店内と化す。また、決まった暇な日に来店するのか、来店したから暇に為るのか？分析、検証の余地があるのだが、これも結果次第では「暇学会」でも設立し、人相学会でも「不景気顔」を発表しなければならない。